2024年7月31日をもって岐阜市の中心部にあった岐阜高島屋が閉店した。
2024年8月1日付けの岐阜新聞1面の記事によれば、「柳ケ瀬の象徴47年で幕」という見出しがあった。閉店に至った原因として、同新聞は、「新型コロナウイルス禍で落ち込んだ売上げが回復せず、入居するビルの老朽化が追い打ちをかけた」とある。
岐阜高島屋が閉店した結果、日本全国で百貨店のない都道府県は、山形県、徳島県、島根県に続き4県目となる。百貨店が県内にあろうとなかろうと、どうでもよいことではないかという理屈がある一方、岐阜県の魅力ないし活力度はその程度のものであったのかという感慨もある。ここまで落ちぶれたのかという意味である。
思うに、岐阜県は、日本の中央部に位置し、隣県には産業が盛んな愛知県もある。交通の便は悪いとは言えない。立地条件はむしろ非常に良いのである。しかし、このような好条件がありながら、ここまで落ちた原因は、長年にわたる古田肇知事の無為無策が関係していたと考えざるを得ない。来年こそ新知事に交代してもらいたいものである。
今後柳ケ瀬をどうするかという点は、もちろん柳ケ瀬商店街の関係者が議論して最良の方法を考え出す必要がある。しかし、柳ケ瀬は岐阜市の中心部に位置することから、関係者以外の岐阜市民の利害にも関わることであろう。したがって、広く意見を集め、20年後、30年後の未来を想定しつつ実現可能な案を採用する必要がある。
一番いけないのは、確たる根拠や裏付けのない希望的観測のもと、甘い計画を立てて自己満足することである。私見によれば、前回のコラムにも書いたが、柳ケ瀬を昔のような活気のある商店街として再興することは極めて困難と考える。そのような実現不可能な案はきっぱりと断念し、その代わり古い建物を全部解体し、ここを巨大な公園とすることである。
そして巨大な公園の周囲に、人々が日々暮らす住宅を整備する。その住宅に暮らす人々のうち、相当数の人々が隣県の名古屋市に通勤・通学するであろうことを見越し、市内の中心部に大量輸送に適したモノレールを建設し、JR岐阜駅または名鉄岐阜駅に直結する。岐阜市の中心部を、いわば名古屋のベッドタウンとするのである。
ところで、アメリカ共和党のトランプ元大統領は、副大統領候補としてバンス氏を指名した。これは大失策である。バンス氏が初めてテレビ報道で副大統領の候補として紹介されたとき、私は「この人物では駄目だ」と感じた。理由は偏狭すぎる人物だということである。視野が狭すぎるということである。だいたい髭を生やした顔が気に入らない。人間、顔を見れば大体どのような人物かは分かる(私は、常々相手の人物の顔とその行動を観察して人物評価をすることにしている。顔は嘘をつかない)。バンス氏は弁護士資格を持っていると聞くが、そんな資格はほとんど意味がない。アメリカでは、受験者の大半が司法試験に合格することができるからである。
バンス氏では、とうてい世界の自由社会のリーダーとなることはできないであろう。リーダーとなるための能力が欠如していると思うからである。仮にこの人物が将来アメリカの大統領になった場合、平和で安全な世界は終わりを告げよう(ただし、私の予想では、将来バンス氏が大統領になることはない)。
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