058-338-3474

お問い合わせ電話番号
受付時間:午前10時~午後5時

電話でのお問い合わせ

弁護士日記

弁護士日記

クマの殺処分を進めよ

2024年09月22日

 近年、クマが人間の住んでいる地域に現れ、その土地の人間を襲い、死傷させる事件が増えている。
 最近になってクマによる人間の被害が増加した原因については、いろいろと分析が進んでいる。
 第1に、農村部における人口が減少し、また、その地域に住んでいる人間が高齢化したことによって、従来、当たり前のように田・畑において生産活動(農業)が行われていた状況が消滅し、結果、農地が非農地化し、クマという野生動物にとっては環境面で暮らしやすくなったことがあげられている。
 第2に、上記のことと関係するが、農地の非農地化つまり雑木やササが生い茂る状態が恒常化した地域に生活の基盤を置く、いわゆるアーバンベアが増加したことがあげられる。ここで生活するクマは余り人間を恐れないという特徴がある。人間を恐れないため、人間とクマが遭遇し、結果、人間が死傷するという確率が高まっている。
 第3に、上記の2つのことと密接に関係するが、野生クマの個体数が増加していると推測されることがあげられる。その証拠に、日本全国の地域において、初めてクマを目撃したという地点が年々増加、つまり拡大していることがあげられる。
 第4に、上記のような客観的状況の変化が認められるにもかかわらず、クマ被害を効果的に防止するための法律はほとんど整備されておらず、無為無策の無責任行政状態が継続している。環境省や警察庁の責任は重い。
 この事態に対し、大方の報道は「クマと人間の共存」というような間違った認識を根底に置く。これはおかしい。私見は以下のとおりである。
 クマは人間ではないから、クマを説得して共存することは不可能である。
 そうすると、人間の被害を防止するには、クマの数を減少させ、クマと人間が遭遇する確率を減らすほかない。上記の第3に掲げたとおり、クマの個体数が増えていると推定できる以上、クマを捕獲した場合、山に帰すのではなく、その場でどんどん殺処分を行い、クマの個体数を減少させるような方向をとる以外にない。現在の推定個体数の4~5割程度の数を殺処分すべきである。クマの個体数を半減させる以外にない。それには、新たな法律を制定または従来の法律を改正し、クマを容易に殺処分できるように立法する必要がある。
 ここで、反対意見が出るであろう。仮にそのようなことをしたら、クマが絶滅してしまうのではないかという懸念である。しかし、その点は、日本の国土の一部に保護区を設定し、その保護区で保護すれば済むことである。なぜなら、市街地、農山村部、山の中、河川敷等でクマの姿を見かけないことを不快(または残念)に思う日本人はほとんどいないと思われるからである。換言すれば、普通の人間は、日常生活を送る上で、決してクマの姿など見たくないということである。クマという危険動物が日本全国を自由気ままに歩きまわることができるというおかしな状況を断つ必要がある。
 要するに、クマと人間の共存などではなく、人間第1主義を徹底し、安全な社会環境を整備・維持することが重要だということである。

日時:11:38|この記事のページ

ページの先頭へ

Copyright (c) 宮﨑直己法律事務所.All Rights Reserved.