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弁護士日記

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江崎新知事に期待する

2025年02月06日

 昨日、古田肇元知事が県庁を去った。この人物は、実に20年間の長きにわたり岐阜県知事の椅子に座っていた。そのため岐阜県は長期間にわたる停滞期に落ち込んだのである。しかし、ようやく古田氏による悪政が終わった。これまでは「古田知事」と聞くと、常にぼそぼそと元気なく話す顔が浮かんでくる。
 人間、顔を見れば、どのような人物であるかは大方判断することができる。顔は嘘をつかないのである。私は、この人物では岐阜県は発展しないと考えていた。その予想は当たったのである。特に「清流の国」という訳のわからない政策が重要視されたのは最大の間違いであった。県予算と県職員マンパワーの無駄使いに終わったのである。
 古田氏の独善的・排他的思想は、例えば、2023年の1月に完成した新しい県庁舎の管理の在り方を見れば分かる。従来の県庁舎は、県民であれば誰でも自由に出入りすることができた。長年にわたってそのような庁舎管理の在り方が通用してきた。ところが、古田氏は、何を考えていたのかは不明であるが、新庁舎が完成した途端、県民が自由に建物に入ることを禁止した。
 入口に改札機のようなものを導入し、国の庁舎のように、職員でないと出入りすることが禁止された。おそらく古田氏は、これまで県民が自由に県庁舎に出入りできることを苦々しく思っていたに違いない。そこで、庁舎が新しくなることを機に、県民が自由に出入りすることを禁止としたのであろう。何という時代錯誤であろうか。
 県庁は、県職員が県民の監視の目を免れて勝手気ままに仕事をする場所ではない。県民が自由に出入りすることが禁止されれば、県民の目を意識する必要がなくなる。自ずと、独善的な行政が強まることになる。まさに県民による自治を妨害しようとした大愚策であり、古田氏の罪は非常に重い。
 このような愚物が長い期間にわたって県行政のトップを務めてこられたのは、きわめて古い体質を持つ自民党(岐阜県支部)が長年にわたって根を張っていた、つまり政治力を持っていた岐阜県ならではの特殊事情があったからであろう。しかし、私は保守思想の持主であるから、立憲民主党のようないい加減な政党(国を亡ぼすような政党)に投票するわけにはいかない。かといって、野田聖子議員のように、一応自民党員を名乗っているが、腹の底では何を考えているのか理解不能の政治家を支持することはあり得ない。今後、まともな保守思想を持った政治家が出現することを期待する以外にない。なお、最近話題となっている選択的夫婦別姓の提案には断固反対する。一部の過激論者の策謀によって、将来の日本社会が今よりも不幸になることはあってはならない。
 さて、本日(2025年2月6日)のテレビニュースで、江崎氏が新知事として初登庁した姿を見た。率直な印象として江崎氏は、やる気がある人物とみた。例えば、古田肇氏が黒い雲がかかった陰気な空としたら、江崎氏は雲一つない青空のような印象を受けたのである。江崎氏には大いに期待したい。ただ、岐阜県議会の内部には、従来の権益を守ろうとして江崎氏の政策に反対し、江崎氏の足を引っ張ろうとする輩が必ずいるはずである。したがって、性急に事を進めるのではなく、慎重に計画を実行されることを望みたい。
 
 

日時:19:36|この記事のページ

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