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弁護士日記

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加計学園をめぐる狂騒曲にピリオドを打て

2017年07月27日

 最近のテレビ、新聞報道をみると、加計学園問題を取り上げたものが多い。その主な論調は、「疑惑は解明されず」というものである。
 しかし、私の眼からみると、実につまらないことに、全報道機関の眼がいってしまっているというほかない。特に、国会の閉会中審査に至っては、そもそも行う必要があったのかどうか疑問である。特に、選挙で選ばれた国会議員の連中は、このような無駄なことに、国費と時間を浪費している暇などないはずである。
 この問題については、いろいろな人が、その立場に応じて種々の主張を行っていることから、ここでは詳細は全て省略し、物事の本質に絞って私の見解を示す。
 第1点。そもそも、四国の愛媛県今治市に獣医学部をもつ大学を設置することは、無駄なことか?私はそうは思わない。
 例えば、ヒアリ騒動にみるように、今後、国際間の物流がますます増大する一方の今日、その分野の専門家を今から養成する必要がある。そのような専門家を育てる学部として、獣医学部、農学部、理学部生物学科、生物資源学部などの諸学部が頭に浮かぶ。四国には、獣医学部が一校もないのが現状であり、愛媛県今治市に獣医学部を有する大学を新設することは、大いに歓迎すべきことであって、忌避すべきことではない。したがって、現状は、「良い方向」に向かっているのである。
 第2点。文部科学省の前の事務次官である前川氏が、今回、告発まがいの行動に出たのはなぜか?前川氏は、「安倍首相によって、あるべき行政が歪められたことが許せない」と主張する。
 しかし、これは表面上の形式的な理由ではないかと私は睨む。今回の騒動は、霞が関の官僚機構の内部における、一種の権力闘争と考えてよかろう。
 大学の設置認可の権限を持つ文部科学省としては、今回、内閣府という他省庁の意向が働いて獣医学部の新設が認可されてしまった、つまり聖域を侵害されたことが絶対に許せないということではないのか。換言すると、「神聖にして侵すべからず」の文部科学省の権力が、他の省庁によって蹂躙された、つまり、権益を害されたということが気にいらなかったのではないかと推察する。しかし、一国民からみた場合、文部科学省の前の次官の個人的思惑など、どうでもよいことである。
 第3点。上記のとおり獣医学部の新設に当たって、仮に安倍首相の影響力が働いたとしても、そのこと自体には、違法の問題はないと考える。大学の新設に至る経緯において、行政法に反する違法性が認められない限り、今回の事態に大きな問題はないのである。
 仮に今回のようなことはあってはならないという間違った立場をとった場合、今後、国民は、自分が応援している政治家に陳情することさえ許されなくなるおそれがある。
 例えば、豪雨によって堤防が決壊し、地域の住民の生命が失われたため、地域の住民の代表者が、その地域選出の国会議員に対し、「堤防の補強工事を国交省に掛け合って優先的にやっていただけませんか」と頼むことも、事実上できなくなるのではないか。
 しかし、そのような馬鹿げた結果を是認する政治家は、与野党を問わずいないのではなかろうか。
 なぜ、今回、マスコミなどがこれだけ騒いでいるのかといえば、答は簡単であり、「テレビの視聴率が上がる=民放が儲かる」、あるいは「新聞の読者が増える=新聞社が儲かる」、または「安倍政権に反対する国民が増える=野党である自分たちが選挙に勝って多数派となり、国家権力を握ることができる。権力の蜜を吸うことができる」、それだけのことなのである。
 加計学園問題をめぐる騒動には、早々にピリオドを打つべきである。特に、馬鹿騒ぎをしている野党議員に対し、「他にやることがないのか?」といいたい。

日時:10:16|この記事のページ

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