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交通事故の法律Q&A

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Q37変形障害・短縮障害

設問 私は、交通事故で右足に重傷を負いましたが、治療が終わってから左右の足の長さを測定してもらったところ、右足の方が、左足に比べて3センチメートルも短くなっていることが分かりました。後遺障害等級の認定を受けることは可能でしょうか?

Answer

 怪我をした右足の方が、左足に比べて3センチメートル以上短くなっていることから、後遺障害等級10級8号に該当すると考えられます。

解 説

(1) 変形障害・短縮障害の等級
 変形障害または短縮障害による自賠責保険の後遺障害等級は、次の表のとおりです(なお、変形障害または短縮障害の正確な定義については、労災保険障害等級認定基準を参照してください。)。
6級 5号 脊柱に著しい変形障害を残すもの 67%
7級 9号 1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの 56%
  10号 1下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの 56%
8級 5号 1下肢を5センチメートル以上短縮したもの 45%
  8号 1上肢に偽関節を残すもの 45%
  9号 1下肢に偽関節を残すもの 45%
10級8号 1下肢を3センチメートル以上短縮したもの 27%
11級7号 脊柱に変形を残すもの 20%
12級5号 鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの 14%
   8号 長管骨に変形を残すもの 14%
13級8号 1下肢を1センチメートル以上短縮したもの 9%
(2) 変形障害・短縮障害と労働能力喪失率の認定
 変形障害・短縮障害について、被害者は、自賠責保険が示す労働能力喪失率ほどは現実に労働能力を失っていないのではないか、という議論があります。
 例えば、1下肢を1センチメートル短縮した事実が自賠責保険で認定されれば、形式上は労働能力を9パーセント失うとされます。しかし、1下肢が1センチメートル余り短縮したからといって、普通の人々が普通の生活を送るに当たって、ほとんど支障が生じないのではないか、という疑問を持つ立場がこれに当たります。
 しかし、普通の人々であっても、1センチメートルの脚長差は無視できないというべきです。例えば、仕事を行うために他の場所に移動しようとする際、事故後に脚長差が生じたため、以前よりも疲労感を覚えるということは十分にあり得ることです。また、仕事を離れて私的な活動をする場合においても、いろいろと不便を感じることも予想されます。
 つまり、自賠責保険によって後遺障害が認められる限り、その強弱の程度問題はあるにしても、被害者の労働能力に悪影響を及ぼすものである、と捉えるべきです。したがって、自賠責保険が認定した後遺障害等級から導かれる労働能力喪失率は、原則的に尊重されなければならない、と考えます。

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