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交通事故の法律Q&A

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Q50人身傷害補償保険

設問任意保険を契約する際、人身傷害補償保険を付けておけば、仮に自分に大きな過失があっても十分な補償を受けられると聞きました。人身傷害保険について教えてください。

Answer

人身傷害補償保険は、任意保険において、基本補償または任意で付帯することとされています。人身傷害補償保険の最大の特色は、仮に自分に過失があっても、損害額の全額の補償を受けられるという点にあります。

解 説

(1) 人身傷害補償保険
 (a) 人身傷害補償事故とは
 人身傷害補償保険においては、被保険者(保険による保護の対象となる者をいいます。)が、次に掲げる急激かつ偶然な外来の事故によって身体に傷害を被ることによって、保険会社に支払責任が生じます。
 ① 自動車(原動機付自転車を含みます。)の運行に起因する事故 (注)
 ② 自動車の運行中の飛来中もしくは落下中の他物との衝突、火災、爆発または自動車の落下
 (注) 人身傷害補償保険における人身傷害補償事故とは、被保険自動車に搭乗中に生じた事故のみならず、その他、被保険自動車以外の自動車に搭乗中に生じた事故、被保険者が歩行中に他者が運転する自動車に衝突されて死傷したような場合をも含む(自動車保険の解説編集委員会・自動車保険の解説2012・373頁)。ただし、この点については別途、免責事由が定められている。
 (b) 被保険者
 被保険者とされるのは、次の者です(これ以外にも被保険者とされる者がありますが、実際の適用例は少ないと思われますので、ここでは省略します。)。
 ① 記名被保険者(保険証券記載の被保険者)
 ② 記名被保険者の配偶者
 ③ 記名被保険者または配偶者の同居の親族
 ④ ①から③までのいずれの者にも該当しない者で、保険証券記載の自動車の正規の乗車装置または正規の乗車装置のある室内に搭乗中の者
 (c) 免責事由
  保険会社は、戦争、天災、原子力等による損害(いわゆる異常危険等による損害を指します。)以外にも、次のような事由によって生じた損害については、保険金を支払いません。
 ① 被保険者の故意または重大な過失によって生じた損害
 ② 被保険者の闘争行為、自殺行為、犯罪行為等によって生じた損害
 ③ 被保険者が運転資格を持たないで自動車を運転した場合に生じた損害
 ④ 被保険者が麻薬等の影響により正常な運転ができないおそれがある状態で自動車を運転した場合に生じた損害
 ⑤ 被保険者が酒気を帯びて自動車を運転した場合に生じた損害
  なお、上記の事由以外にも若干の免責事由があります。
(2) 保険金額
 保険会社が定める人身傷害条項損害額基準に従って算定された損害額が、被保険者の過失の有無にかかわらず、保険金として支払われます(実損填補型傷害保険)。
 人身傷害保険の保険金額は、原則として、次のように算定されます。
ただし、1回の人身傷害事故について保険会社が支払う保険金額は、被保険者1名について、保険証券記載の保険金額が上限(支払限度額)とされています。 

算定損害額 + 損害防止費用等 - 既払金額 = 保険金額 ≦ 支払限度額

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