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交通事故の法律Q&A

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Q13所有者同乗中の事故

設問車の所有者甲が第三者乙に車を運転させていた際、乙が運転を誤って自損事故を起こし、同乗中の甲が負傷した場合、甲は乙に対し、自分が自賠法3条の他人に当たると主張することができますか? 

Answer

原則としてできませんが、自動車運転代行業者に運転を委ねていたような場合は、例外的にできると解されます。 

解 説

(1) 原則 
 車の所有者甲が、第三者乙に車の運転を任せた結果、乙が運転を誤って事故を起こし、甲が負傷した場合、甲は乙に対し、自分が自賠法3条の他人に当たると主張することは、原則として、できないと解されます。
その理由は、車の所有者甲は、事故防止の中心的役割を負う所有者として車に同乗していたものであって、いつでも乙に対し運転の交替を命ずることができ、また、運転について乙に具体的に指示することができる立場にあったといえるからです(最判昭57・11・26民集36・11・2318)。
(2) 例外
 しかし、甲が飲酒しており車を自分で運転できないため、運転代行業者に車の運転を代行させていたような場合は別です。乙が代行業者の場合は、乙は車を使用する権利を有し、自己のために運行の用に供していたといえます。反面、甲は飲酒していますから、車を安全に運転することはできず、車の運転については専ら代行業者である乙に任せるほかないことになります。このような場合は、甲は乙に対し、自分が自賠法3条の他人に当たることを主張することができると解されます(最判平9・10・31民集51・9・3962)。

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