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弁護士日記

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出前講義に行ってきた

2020年09月01日

 私は本業は弁護士であるので、有料で法律相談の業務を行う資格がある。
 私の場合、本業と同時に、農地法関係の本の執筆と、農地法関係の講義(講演)を行うという仕事がある。法律専門書は、農地法や交通事故を中心に、既に16冊ほど出している。全て本屋の店頭で売られたことがある本ばかりであり、いわゆる自費出版本は一冊もない。
 最近は、いろいろな弁護士が自分の事務所のホームページで法律問題の解説を行っている。私は余り見ることはないが、一般人の方々であれば、何らかの参考になるのではないかと思う。
 最近は滅多にお目にかからないが、新聞紙上で、法律問題の解説をしている御仁もおられる。その解説文のレベルは、多くの弁護士が自分のホームページ上で論じている法律解説の域を脱しておらず、新聞紙がわざわざ紙面を割いてまで掲載する意義があるのか疑問がある。もっとも、そのことで誰かが迷惑を受け、あるいは不利益を受けるというものではないから、ご自由にされたらよいであろう(まさに「表現の自由」ということである。)。
 話を戻す。私の場合、農地法の解説(講演)を行う仕事もしているが、今年は、新型コロナの影響を受け、恒例のセミナーが中止になったものもある。
 そうこうするうちに、今年の春に、ある市町村の方から、「今年は農業委員さんの顔ぶれが新しくなるので、農業委員さん向けの農地法の解説をお願いできないか?」という打診があった。つまり、出前講義の依頼があった。この市町村からは初めての依頼であった。
 私はすぐに了解し、本年8月下旬に愛知県内のT町を訪問した。T町は、山間地にあり、私の自宅を出てからT町役場に着くまでに、公共交通機関を利用して丸4時間かかった。講義といっても、役場職員以外にも、農業委員や最適化推進委員の方々も聴かれるのであるため、平易な解説が求められる。解説の後で、農業委員さんたちから2,3の質問が出たので、お答えをした。
 どのセミナーでも同じであるが、受講者が初心者であればあるほど、話を分かりやすくする必要があり、そのさじ加減が非常に難しい。もし受講者のレベルよりも話を難しくしすぎると、受講者は内容が理解できす、聴く意欲を失ってしまう。反対に、平易にしすぎると、受講者は、分かり切った話には興味がなく、やはり聴く気を失ってしまう。
 したがって、無事に今回の解説(講義)が終わるよう、事前に、解説(講義)の内容については、T町の担当者と細かく打ち合わせをしておいた。
 解説は、午後1時に始まり、午後3時頃に無事終了した。帰り途は、T町の担当職員に途中の主要駅まで送っていただいた。T町役場の皆さん、いろいろとありがとうございました。

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