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弁護士日記

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農地法セミナーを終えて

2011年07月21日

 今年も社団法人日本経営協会中部本部主催の農地法セミナーの講師を務めた。中部本部におけるセミナー講師は、確か3年目である。今回は、全国の地方自治体(一部に民間企業の方を含む。)から、計20名の参加者があった。
 セミナーは、本年7月19日と20日の二日間にわたり、計9時間で行われた。
 今年の印象は、参加者の真剣さが例年以上にみられたということである。過去には、残念なことではあるが、参加者の一部に、余り熱心でないと思われる方も見受けられた。しかし、今年は、そのような不心得な方は一人もおられず、皆さん真剣に、私の話に聴き入っておられたように感じた。
 これは、ひょっとすると、震災の影響があったのかもしれない。震災で多くの方々が大変な目に遭われたが、頑張っておられる姿をテレビ等でみることによって、セミナーの参加者にも「せっかく公費で参加させていただいているのであるから、この機会を無駄にすることなく、しっかり勉強しなければならない」という前向きな意識が芽生えた結果かもしれない。
 なお、セミナーで使用したテキストは、私が執筆した「設例 農地法入門[改訂版]」である。この本は、昨年の3月に発売されたのであるが、既に7000部以上を印刷している。この手の本としては、いわゆるベストセラーに入るといっても過言でない。
 ただし、私は、既にこの本とは別の農地法の解説書を出版することにしている。次の本は、「農地法読本」という名前の本である。大成出版社から発売されることが決定しており、今年の9月中旬には大手書店の店頭に並ぶ予定である(定価は3000円の予定である。)。
 この本も、もちろん農地法の解説書であるが、上記の「設例 農地法入門[改訂版]」よりは、やや簡略化された内容となっている。また、使用されている活字もやや大きめのポイントを使用している。しかも、縦書きである。このように、「農地法読本」の場合は、高齢の農業委員さんなどにも十分に読んでいただける内容となっている。
 なお、今後、本年10月には、社団法人日本経営協会の東京本部及び関西本部でも、今回の農地法セミナーとほぼ同じ内容のセミナーが開かれることになっている。その際は、「農地法読本」をテキストとして使用する予定である。私としては、農地法に関心のある方々の参加を心からお待ちしている。
                                

日時:16:09|この記事のページ

賠償金額が2.1倍になった

2011年07月06日

 最近、交通事故紛争について相談を受けて、日弁連交通事故相談センターで解決した事件があった。
 この事件の依頼者は、田中さん(仮名)という女性であった。田中さんは、車に乗って交差点を通過しようとした際に、相手方の車が信号機の表示を見落としたため、事故にあった。車対車の事故であった。
 その事故によって、田中さんは、後遺障害等級14級9号の認定を受けた。しかし、田中さんは、その障害等級認定には不満があった。私が、いろいろと調べたところ、医師の話では、事故によってヘルニアが生じているとのことであった。
 しかし、担当医は、事故前の田中さんの画像がないため、事故によってヘルニアが生じたと断定する診断書は書けない、ということであった。
 そのため、私は、今後、自賠責保険に対する異議申立てをしても、その異議が認められて障害等級が上がる可能性は低いと判断した。そこで、私は、田中さんとも協議の上で、日弁連交通事故相談センターの示談斡旋を利用して、示談によって事件を解決することとした。
 日弁連交通事故相談センター(以下「センター」という。)は、その支部が、地方の各弁護士会に置かれている。愛知県の場合は、愛知県弁護士会に支部がある。したがって、愛知県弁護士会に所属する弁護士が、示談斡旋を担当してくれる。
 さて、今回、損保会社が提示した賠償金額は、189万円余りであった。
 これに対し、田中さん側が、センターに対して申し立てた金額は、498万円余りであった。センターでは、二人の弁護士が示談斡旋を担当してくれる。今回、大ベテランのS弁護士と、もう一人の弁護士が担当をされた。
 私は、第一回の示談斡旋の日に、田中さんの請求が正当なものであることを力説した。しかし、示談斡旋という制度は、あくまで双方が納得しないと示談が成立しない。
 S弁護士の口調から、どうも斡旋案は400万円を下回る金額ではないかという予想が私の頭に浮かんだ。そこで、私は、あえてS弁護士に対し、「金額はおっしゃらなくても結構です」と先に釘を指し、「当方の和解案は、400万円です。損保会社側がこれを検討するということにしてください」と申し出た。
 すると、S弁護士も、「分かりました。その金額を損保会社側に伝えてみましょう」ということになった。私としては、400万円であれば、ギリギリ損保会社は、和解案を飲むと予想したのであった。
 日を置いて、第二回の示談斡旋日があった。私は、その前日に、損保会社の担当者に回答を尋ねたところ、「400万円でいいです」という回答であった。そのため、第二回の示談斡旋日においては、スムーズに400万円で示談が無事成立したのであった。
 田中さんが当事務所に来られた際の損保会社の示談金額は、先に述べたとおり189万円であった。
 それが、日弁連交通事故相談センターでの示談の結果、400万円に増額したのであった。率にして2.1倍の増加という結果となった。
 なお、田中さんは、弁護士特約を利用されたので、弁護士費用の負担はなく、400万円をそのまま受け取ることになった。田中さんは、示談が成立した後に、「本当に良かったです」と感想を漏らされた。私も、同じく良かったと思った。

日時:16:30|この記事のページ

松本龍は議員を辞めるべきである

2011年07月05日

 民主党の国会議員である松本龍は、今回、とんでもないことをやった。
 復興担当大臣として出かけた宮城県及び岩手県で、震災の復興の先頭に立っている県知事に対して暴言を吐いた(または非常識な態度をとった)のである。私は、そのニュースを昨日(7月4日夜)のテレビのニュース番組で見た。
 画面には、宮城県庁内の会議室と思われる部屋に、松本龍が先に入って応接イスに腰掛ける様子が写っていた。その際、松本龍は、何かぶつぶつ言っていたようである。
 すぐ後に、宮城県知事である村井知事が入室し、松本龍に対して握手を求めたが、松本龍はこれを拒否した。そして、村井知事に対し、「お客さんが来るときは自分が先に入ってからお客を呼べ」と言った。それに続けて、村井知事に対し、部下を叱責するような調子で、乱暴な口をきいた。傍から見ていても極めて印象が悪かった。私は、松本龍を、思い切り張り倒してやりたいような気分に陥った。
 一体、この松本龍という男、自分を何様だと勘違いしているのか?
 松本龍は、政府の復興担当大臣として宮城県に来たのである。あくまで公務を果たすために来たのである。これに対し、村井知事も知事としての公務を果たすために会談に臨んだのである。したがって、この会談は、公務である。
 そういう中学生でも分かっている基本事項を、松本龍は分かっていなかった。公務としての会談を行っているのであるから、それ相当の礼儀をわきまえた口のきき方をする必要がある。社会人としての最低限のマナーを守る必要がある。
 ところが、テレビでの発言を見る限り、松本龍の言い方は、あたかも戦国時代において、戦いに勝った武将が、戦いに負けた敵の武将に命令しているような口調であった。まさに信じ難い異様な光景であった。
 現在、国と地方公共団体とは対等な関係であって、上下関係にはない。したがって、松本龍は、村井知事の上級行政庁ではないのである。それどころか、地元である地方自治体の協力がなければ、国はほとんど何も復興対策をとれないのである。そういう当たり前の常識を松本龍は忘れていた。
 こんな非常識な男を復興担当大臣につけた菅総理大臣の眼力はと言えば、まさに節穴といってよい。仮に、今後の国会審議において、菅総理が、松本龍をかばうような態度を示すことがあったとすれば、もう民主党は終わりである(私は投票しない。)。
 また、松本龍は、取材をしていた報道陣に対し、「今の最後の言葉はオフレコですよ。書いたら、その社は終わりだから」と恫喝した。暴力団の最高幹部が、善良な市民に対し、脅しをかけている場面と見間違えるような印象すら受けた。
 また、松本龍は、岩手県庁においては、庁舎の前で出迎えた達増岩手県知事に対し、サッカーボール蹴りあげ、そのボールを達増知事に受け取らせるという、未だかつてどのような政治家もやったことのないような愚行をあえて行った。
 このような松本龍の、公務をないがしろにする姿勢には本当に怒りを覚える。松本龍は、岩手県に、サッカーを行いに来たのではない。しかも、蹴りあげたボールを自治体のトップである県知事に受け止めさせる、という非常識極まりない行為を行ったのである。こんな人を侮辱した行為は、小学生でもやらない。
 松本龍は、一日も早く国会議員を辞めて、地元に帰った方がいい。このような自覚の無い男に、歳費を与え、また国の政治を任せることなど到底できないからである。
                                             

日時:15:31|この記事のページ

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