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弁護士日記

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農地調整事務関係研修会の講師を務めた

2018年08月29日

 昨日(2018年8月28日)、私は、静岡市内に出張した。
 目的は、静岡県(及び静岡県農業会議)が主催された「農地調整事務関係研修会」に講師として出て、お話をするためであった。
 私は、各地で、農地法の研修会の講師を長年にわたって務めているが、一番重要なのは、テーマの選定である。テーマの選定が最重要である。全てといってもよい。
 テーマは、研修会ごとに全部異なる。テーマ選定の要諦は、その研修会に参加される受講者が一番興味を持つ事柄を選ぶということに尽きる。
 興味を持ってもらえるテーマを選ぶためには、研修会の主催者の側において、一体、研修に参加される職員の方々が、何を疑問に思い、あるいは学びたいかを調査・検討し、さらに集約する必要がある。  
 この検討・集約作業は、ある意味、非常に面倒であり、手間もかかる。しかし、面倒だからといって、主催者においてこの点をよく詰めておかないと、期待外れの研修会となってしまう危険性が高い。
 昨日は、静岡県農地利用課の職員である杉山氏と嶋田氏が、面倒な準備作業を、つつがなく完了され、当日の研修会が実現した。昨日の会場として、静岡市内にある静岡県農業共済組合連合会の大会議室があてられ、静岡県下の各地域の農業委員会から、おおよそ70名にのぼる事務担当者の方々が、ここに参集されたのである。
 大半の方々は熱心に受講されておられたが、一部に、連日の猛暑からきた疲れのためか、ウトウトとされている方もおられた。このような研修会の機会を積極的に生かそうという真面目な心がけの職員と、せっかくの貴重な機会を睡眠確保の時間に充てられる職員とでは、今後、自ずから昇進又は出世に差が出るものと思われる。
 研修時間は90分であり、ひととおりプログラムに従ってお話をした。休憩後、静岡県の担当者の方から、2問質問が出た。質問の内容は、行政手続法5条の審査基準に関するものであった。質問の回答は事前に用意し、配布してもらっていたので、そのレジュメに従って20分ほど解説を加えた。午後1時15分に始まった研修会も、午後3時15分には無事に終わった。

日時:13:50|この記事のページ

百害あって一利なしのサマータイム実施など論外である

2018年08月20日

 先日、安倍首相から、2020年のオリンピック開催に当たり、サマータイムを導入できないか、担当者に検討するよう指示があったという報道がなされた。火元は、森喜朗元総理らしい。
 森喜朗氏は、東京オリンピックの組織委員会の会長であり、聞くところによれば、マラソンの現時点の出走予定時間では、暑すぎるということらしい。
 私は、この話を聞いたとき、「一体、何を考えているのか。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。いい加減にして欲しい」と思った。
 サマータイムについては、これを導入すると利点もあるという意見がある。しかし、これは省エネ効果とか経済効果に関する話であり、本当に効果があるのかどうかは全く不明である。効果は疑わしいということである。
 逆に、悪影響が出ることは、ほぼ確実である。第1、健康面で悪影響が出ることは間違いない。ある日を境に、突然に、今までよりも2時間の早起きを強いられた場合、心臓疾患などの病気が増えるという。
 第2に、これまで、例えば、午後5時に退社していた会社の場合、午後3時の退社となるのであるから、帰宅時の暑さは半端でない。特に会社の業務が忙しい場合、明るい3時に退社することは事実上難しいであろう。残業を強いられることになる。
 第3に、時計や電車の運行時刻表、電子機器、ATM、個人のスマホなどの時刻表示がある日、突然に、2時間進むことになる。これに的確に対応できるだろうか?大きな疑問がある。社会全体で見れば、システムの変更に膨大な時間と労力を要するのである。
 このように考えると、オリンピックの暑さ対策のために、サマータイムを導入するということは、実に本末転倒した考え方であって、百害あって一利なし、なのである。
 私の評価によれば、森喜朗氏は、戦後の自民党の総理大臣の中で、能力が最低の人物である。このような人物には、第一線から、一刻も早く退場してもらいたいものである。天下の愚策であるサマータイムの実施は絶対にあってはならない。

日時:15:33|この記事のページ

農地法セミナーin名古屋を終えて

2018年08月06日

 先週、8月2日・3日と名古屋市内で日本経営協会中部本部が主催した農地法セミナーがあった。
 私は、例年どおり講師を務めた。2日は4時間、3日は5時間、計9時間の長丁場である。一人で9時間も話をするということは、さすがに慣れていないと、大変である。 
 しかし、私の場合、かなり以前からこのような研修会で講師を何回も務めているため、ペース配分の方法が大体分かっている。野球で言えば、先発して9回までの完投が義務付けられている。したがって、仮に9回までもたなくなった場合、私は、即、引退すると決めている。
 ところが、昨今のニュースを聞いていると、齢70歳を超えてなお権力を持っている状態が継続し、その挙句、自分がトップを務める団体を私物化しようとし、結果、権力の濫用に陥り、または、デタラメの状況に陥っているのに、そのことを何とも思わない無責任な小人物が増えてきているように感じる。
 人間誰しも、その能力を発揮できる最高のピークというものがあるはずである。賢人はそのことを自覚し、引き際を誤らない。
 ところが、愚物になればなるほど、周囲に自分の言うことを聞く「イエスマン」を配置し、能力のピークを完全に過ぎても、なお権力にしがみ付き、最高指導者のポストにとどまろうとする。これは実に醜い姿である。老醜をさらしているわけである。
 話が逸れたので戻す。今回のセミナーの参加者は全部で30名であった。参加者は、やはり中部地方の自治体の方々が中心となっているが、九州、四国、北海道からの参加者もあった。
 私の話は、農地法を中心に、民法と行政法を加えたものであり、いわば「総合格闘技」的な内容となっている。また、来年の1月中旬には、もっぱら民法を解説する予定の新講座が計画されている。
 やはり2日間で行われる。興味のある方は、日本経営協会中部本部の竹本氏に問い合わせていただきたい(電話052-957-4172)。参加されれば、農地法の解釈に有用な民法の基礎知識が習得できると思われる。奮って参加されるよう希望するものである。

日時:13:58|この記事のページ

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