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弁護士日記

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石破茂の代わりはいくらでも見つかる

2025年09月02日

 本日(2025年9月2日)の報道によれば、自民党は本日両議員総会を開催し、今年の参議院選挙の敗因を分析した報告書を示したとのことである。自民党は、昨年の衆議院議員選挙、東京都議会選挙、そして本年の参議院議員選挙と3連敗を喫し、いずれの選挙でも議席を大きく減らした。一体誰に責任があるのか?
 いろいろな議論があるが、私見によれば、自民党と公明党の連立与党政権が賞味期限を迎えたということではないかと思う。別の言葉で表すと、国民が期待感(国民の生活を向上させてくれるという期待感)を全く持てない状況に陥ったため自民党(および公明党)が選挙で全く勝てなくなったということではないか。魅力がなくなったために、有権者が自公に投票しなくなったということである。
 車と同じである。いくら良い車であっても、好調な販売が永続するということはない。販売成績を維持しようとすれば、数年ごとにデザインを変え、新車を出して消費者の関心を惹く必要がある。ところが、自公は、そのような努力を怠り、慢心に陥っていた。財務省出身議員の唱える旧態依然たる財政規律重視の思想にどっぷりと浸かって、国民の声を真摯に聴こうとはしなかった。
 選挙で敗北した結果については、党の最高責任者である石破茂総裁(以下「石破茂」という)に政治的責任があることは当たり前のことである。しかし、自民党の現執行部は、石破茂の責任を潔く認めようとせず、うやむやのまま、石破茂の続投を願っているようである。実に、見苦しく、かつ、情けない態度である。なぜ、こうまでしてダメな人間を守ろうとするのか。「石破丸」という沈没寸前の泥船から逃げようとしないのはなぜか?その意図は全く理解不可能である。
 例えば、プロ野球の場合も、たとえ主力選手に故障者が想定外に多く出て、チームの成績が振るわなくなった場合であっても、勝てない監督は交代させられるのである(結果が全てである)。仮に「自分の監督としての指揮・作戦は万全であったが、主力選手が次々と故障して試合に出られなかったので、3年間にわたってチームの成績が低迷した。自分には責任はない。来季も監督を続けるつもりだ」という理屈を述べる監督がいたとしたら、周囲から「こいつでは話にならない」という悪評価を受けることは間違いない。それと基本的に同じことを石破茂および執行部は行おうとしているのであるから、全くお粗末である。
 思うに、昨年の自民党総裁選で石破茂が総裁に間違って選出されてしまったのであるが、もともとこの小人物には難局を大胆に打開する能力など最初から全くなかった。確かに他人をネチネチと批判する野党的能力は十分にあっても、自分が先頭に立って困難に立ち向かう能力などゼロであった。なぜこのような暗愚な人物が、結果的に総裁になってしまったのかという根本原因については、政治評論家の分析に委ねたい。
 来週、9月8日(月)には、総裁選の前倒し選挙を実施するか否かの判断が下される。私見によれば、総裁選の前倒しが決定されないと、いよいよ自民党は窮地に追い込まれることになると予想する。選挙の敗北から出直すためには、総裁選の前倒し実施は必須である。少なくとも石破茂を上回る能力を持った国会議員は、掃いて捨てるほどいると思われる。代わりはいくらでも用意できるのである。
 本日、テレビニュースで、解説をしていた記者が、「総裁選の前倒し実施が決まったら、石破総理は、破れかぶれになって衆議院を解散するかもしれない」と述べていたが、「やれるものならやってみよ」と言いたい。
 仮にそのようなことをした場合、衆議院議員選挙で自民党は壊滅的敗北を喫し、野党に転落する危険が相当程度ある。ただし、比較第2党または第3党の地位に転落した自民党は、立憲民主党の野田佳彦代表から誘いを受けて、与党に入ろうと画策する可能性がある。
(追伸)
 本日は2025年9月5日である。このところ、テレビなどでは世論調査によれば自民党支持者における石破茂の支持率がなぜか上昇しているという指摘がされているが、これは奇術で言えばタネのようなものが必ずあるのと同じで、少しも変ではない。支持率がやや増えているのは、自民党から健全な保守的思想の支持者が逃げているからである(保守派の減少)。他方、背骨のない軟体動物のようなリベラル派の数は減っておらず、一定数を保っているのであるから、世論調査をすれば、一見すると支持率が上昇したというトリックが生じているだけの話である。いずれにせよ、政治の停滞を招いている張本人は石破茂本人なのであるから、同人が自民党総裁の地位から降りると言えば、全て解決するのである。後は、然るべき人物を新総裁に選出すれば、再スタートが可能となる。今回の騒動によって、石破茂という人間が如何に無能で自己中心思想の人間であるかが露呈した。気が滅入るような石破茂の顔だけは二度と見たくないものである。

日時:18:36|この記事のページ

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