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弁護士日記

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農地法研修in愛知を終えて

2014年07月01日

 先週の6月24日は、恒例となっている農地法研修会が愛知県庁舎内の会議室で開催された。主催者は、愛知県農業振興課である。おおよそ100人を超える愛知県内の行政担当者がお集まりになった。私の持ち時間は、90分である。
 私は、かなり以前から、愛知県農業振興課主催の農地法研修会の講師を務めさせてもらっている。研修会は、必ず年に2回あるので、毎回、どのようなテーマでお話をするかに苦心している。
 今回の私が取り上げたテーマは、「農地法と民法」というテーマである。農地法については、現在、若干の解説書が書店等で発売されているが、大きく分けて、法律とか政省令の解説に終始しているものと、農地法を軸に民法や行政法の知識を解説しているものに大別できる。
 私個人も農地法の解説書を何冊も出版しているが、私の場合は、全部後者の分類に入る。農地法は、その表面的文言を読んだだけで内容を深く理解しようとしても、それは無理である。深く理解するには、必ず民法と行政法の基礎知識が必要なのである。
 今回の研修会では、民法の基礎に的を絞ってお話をした。民法は、非常に範囲が広い分野であるから、90分で全部をお話することができないことは最初から分かっている。したがって、本当に重要な点に限定してお話をした。少しでもお役に立てたとすれば幸いである。
 ところで、最近は弁護士の数も、ひと昔前とは比較にならないほど増加した。最近感じることであるが、弁護士バッジを付けていても、法律の基本が余り分かっていないと思われる若年弁護士が目に付く。要するに、実力不足のまま試験に合格してしまったが、バッジを付けている以上、一人前の顔をしても他から文句が出ないということである。
 法律家ではない一般人が、弁護士の実力を正確に見分けることは、ほとんど不可能に近い。ただ、一つの見分け方として、依頼している事件の進行状況や今後の見通しについて、素早く答えてくれる弁護士であれば、まず安心できる。それなりの自信があるから、素早く答えてくれるのである。他方、依頼している事件について何も報告してこない弁護士がいたとしたら、要注意である。なぜなら、自信もなく、事件の見通しも付かないので報告しない、という可能性が高いといえるからである。

日時:15:45|この記事のページ

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