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弁護士日記

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87歳の暴走運転老人の罪は重い

2019年04月20日

 昨日19日のニュースを見ていたら、東京で、87歳の老人が自家用車のプリウスを暴走させ、母子2名を死亡させると同時に多数の負傷者を出したことが分かった。暴走事故を起こしたのは、飯塚幸三という高齢者である。飯塚幸三は、元通産官僚であり、いわゆるキャリア組であった可能性が高い。
 この事故、というよりは事件を起こした飯塚幸三に対し、「さん」付けをしている報道があり、私は「一体、どういうこと?」と思った。何故、自動車運転過失致死罪という重罪を犯した犯罪者に対し、敬称を付ける必要があるのか、という疑問を感じたのである。呼び名は、飯塚幸三又は飯塚幸三容疑者で十分であるし、この方が常識にかなっている。。
 また、普通、この種の事件を起こした容疑者は、ほぼ間違いなく、現行犯逮捕されているのが普通である。ところが、報道を見る限り、この老人は任意で事情を聞かれているにすぎないという。警視庁は、この容疑者を特別扱いしているのではないか、という疑いすら生じる。実に不公平で、かつ、馬鹿げた取扱いである。
 さらに、飯塚幸三容疑者は、今回の事故を起こした後、119や110に電話するのではなく、自分の息子に電話をしていたという。一体、何を考えているのか?判断力が相当に低下しているとしか言いようがない。しかも、自分の息子に対し、「アクセルが戻らなくなった」と発言しているという。
 しかし、これもおかしい。自分が乗っていたプリウスのせいにしたいという狡猾なパフォーマンスと考えることも可能である。しかし、車検を行っていた車であると推測される以上、アクセルが戻らなくなったという言い訳は、勘違い又は嘘をついている可能性の方がはるかに高い。単に飯塚幸三容疑者は、パニックに陥って、正常な判断能力を喪失した結果、アクセルを踏んだまま暴走してしまったというのが、おそらく真実に近いのではなかろうか。この点はいずれ明らかになろう。
 一体、この老人はなぜ車を運転していたのか?単に便利だからという理由で乗っていたとしたら、とんでもない話である。
 この老人は、87歳であり、また、日頃から杖をついていたという報道もあり、そのような不自由な身体状況で、他人を殺す凶器ともなり得る車を運転するなどということは、あってはならないことである。
 まして、地方とは異なり、公共交通機関が充実している東京都内に住んでいたというのであるから、全く話にならない。元高級官僚であるから、経済的な余裕がなかった筈はなく、蓄えこんだ金を使って、タクシーで移動すればよかったのである。
 飯塚幸三容疑者は、自分の横着な行動の結果、二名の尊い命を奪った。この責任は極めて重大である。実刑判決以外は考えられない。仮に執行猶予判決が出た場合、そのような刑事裁判は、まともな裁判ではなく、不正義の塊というほかない。

日時:21:58|この記事のページ

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