現在、衆議院の予算委員会で与野党の議員による質問が行われている。テレビで国会中継を見たが、質問力には格差があり、なるほどと思わせる質問もあれば、「こんなくだらない質問をする輩に対し多額の歳費を支給して、国民の貴重な税金を無駄使いされることは嫌だ」と感じさせる質問もある。
概ね、野党議員の質問は、ほとんどが無駄な質問である。野党議員の質問には、現政権を批判し、自分が目立つことを狙っている無駄な質問が多い。なぜ自分が目立つ必要があるかと言えば、次の選挙で当選したいからである。私は、野党議員が、国民にとって本当に必要な質問を行う場面をほとんど見たことがない。最近ではほとんどが、国政とはあまり関係のない瑣末な話題を取り上げている。
こんな無意味なことをやっているうちは、政権を奪取することなど全くの夢物語であり、今後20年も30年もの間、不本意にも「万年野党議員」として過ごし、やがて一生を終えるのがオチである。
わざわざ国会で質問をする価値がない質問をする野党議員は多いが、その典型例は立憲民主党の辻本議員である。私は、この辻本という議員には、以前から嫌悪感を持っている。辻本議員は、以前、議員秘書の給与について問題を起こし、その後の選挙では、確か、「ごめん・・・」と書かれた幟を掲げて、かろうじて当選した事実がある。他人には厳しく、自分には甘い議員である。
辻本議員は、10月11日の予算委員会で、小泉環境大臣に対し、「政府の問題をごまかす清涼剤に使われるのではないか」というくだらない質問をした。この辻本という議員は、昔から、口が悪いのが特徴である。ごく普通に考えれば、小泉環境大臣が、政府の問題をごまかすために登用されたものでないことは、中学生でも分かる。中学生でも分かるくらいのくだらない質問を、あえて衆議院の予算委員会で行った。パフォーマンスを狙っただけの、みっともない姿を晒した。その道義的な責任は重い。
世論調査などを見ると、日本では、国会議員に対する国民の期待というか評価が、諸外国よりも低い。理由はいろいろとあるだろうが、今回の辻本議員のような無駄な質問をする姿を見せられることによって、国民の間に、「国会議員という職業はいい加減なものだ。あんなレベルでも務まる。」という印象が積み重なっていったのが、一つの原因ではなかろうか。
国会議員のレベルを維持するためには、定員を大幅に削減して、衆議院は合計で300人程度、参議院は合計で200人程度で足りるのではないか。現在のような過剰な人数を維持する必要はない。ただし、参議院200人のうち、地方区は、人口数にかかわらず、地域代表という側面もあり、各都道府県ごとに計2人は必要であろう。後は、比例代表などの制度を組み合わせて定員を割り振りするべきであろう。
今回の国会中継を見ていて、新任大臣のうち、江藤農林水産大臣は、答弁がはっきりしており、期待が持てるように思えた。例えば、中部地方及び関東地方の養豚農家を心配させている豚コレラの問題に対しても、国として早急にワクチンの投与を決めるなど、仕事を行う際のスピード感がある。
野党議員に告ぐ。憲法で定められた議員の身分にあぐらをかき、無駄な質問をして国費を無駄使いすることは止めるべきである。
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