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弁護士日記

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歯科医師逮捕のニュースを聞いて

2019年10月23日

 本日、名古屋市東区の歯科医師(78歳)が詐欺容疑で逮捕されたというニュースを東海テレビで見た。この歯科医師は、報道によれば名前は松本健というらしい。
 容疑は、自分の経営する歯科医院に勤務する女性歯科衛生士に対し、無資格で診療行為を行わせ、診療報酬を騙し取ったというものである。驚いたことに、この松本歯科医は、ニューカレドニアでコーヒー園を経営しており、頻繁にニューカレドニアに出かけていたという。
 仮にこの話が事実だとすると、松本歯科医師は、自分が日本国内に不在の間、歯科衛生士に歯科治療を委ねていたことになる。また、このことを名古屋市内の路上でテレビレポーターに指摘された際、「私のいない間に起こったことなど知りません」と顔色ひとつ変えることなく堂々と答えていた。
 余りの無責任ぶりに、私は唖然とした。よくも人間ここまで無責任になれるものである。普通の常識で考えれば、自分が海外に出かけている間は、歯科医院は休業として、一切の診療行為を中止すべきである。
 この当たり前の常識が、逮捕された松本歯科医には通用しないようである。今後、仮に弁護士が、被疑者段階で刑事弁護を依頼された場合、一体どう対応すべきか相当苦慮するのではなかろうか。いずれにしても、松本歯科医師の歯科医師としての資格は、今後、必ず剥奪するべきである
 なお、同時に逮捕された歯科衛生士の両坂容疑者は、容疑を認めているとのことである。
 このニュースの際、この歯科医院に診療の予約を受けたという人物の談話が放映され、「診療をキャンセルしたら、歯科医院の者が家まで来て、1万円を払うよう要求された」という話が紹介された。
 松本歯科医師は、よほどお金に困っていたのであろうか?コーヒー園の経営といっても、素人が安易に手を出してもうまくゆくとは考え難い。資金不足に陥っていたため、少しでも稼ぐために、自分が不在のときも休診とせずに、無資格者に診療を任せていたのであろう。
 本などを読むと、大昔は、歯科医院は、非常に高収入だったが、当時の厚生省の方針が転換した結果、歯科医師試験に合格する人数が過剰に増加し、その結果、限られた患者の奪い合いなどの現象が生じ、今では、歯科医師の平均収入は激減しているという。見る影もないと聞く。
 私の経験でも、今年の3月までは、名古屋市中区に法律事務所があった関係で、歯科治療も名古屋市中区内の歯科医院で行っていた。具体的には、0歯科とS歯科である。
 0歯科は、余り混んでいないため、自分の仕事が忙しい折には、当日でも予約が取れて重宝した。半面、歯科医院の診療室の設備が老朽化し、また、掃除も不十分な状態で、結果、全体的な汚れが目立っていた。また、歯科医のやる気が年々低下し、治療もぞんざいになってきたため、通院することをきっぱりと止めた。
 歯科医院でも病院でも同じであるが、建物の建設時から50年以上も経過し、設備も老朽化していることを承知の上で、なおかつ医院の経営を継続している医療機関は要注意である。惰性で仕方がなく経営を続けているのか否かは知らないが、このような医療機関は、少なくとも「患者第一」ではない。
 同じく中区内のS歯科は、数年前に場所を移転したため、設備が新しくなったことは良かった。しかし、ここの歯科医師は、アメリカにもいたことがあるようであり、金儲け主義の傾向が濃厚であったため、気軽に通院することには躊躇を覚えた。
 現在、私の法律事務所は岐阜市内にあるため、岐阜駅に比較的近いA歯科に通っている。設備が新しく、若いスタッフが多いのは良いが、歯科医師の説明時間が非常に短い点が不満である。
 診療の長椅子に横たわっている多くの患者を、次々と回って診療しなければならないため、一人当たりの説明時間が少なくなっているという事情は、ある程度は理解できる。
 しかし、せっかく来院した患者に対し、できる限り丁寧に説明することが、患者の信頼を獲得するためのベストの方法であることを忘れてはいけない。

日時:20:12|この記事のページ

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