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弁護士日記

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恥知らずのゴーンを強く非難する

2020年01月18日

 ゴーンが、昨年の12月に日本から逃亡した日から、おおよそ3週間が経過した。その間、恥知らずのゴーンは、レバノンで記者会見を開いたり、自分の体験を映画化するプランを持っている旨の発言をしたり、あるいは今回の逃亡劇には日本人の協力者がいたことをフランスの記者に語ったというニュースも出ている。仮にその話が本当であったとすれば、その日本人はまさに売国奴である。日本人として最低のランクに位置するカス人間である。
 ときどきテレビなどで、犯人が捕まっていない、いわゆる「迷宮入り」事件のことが報道される。折しも、昔、東京世田谷区で発生した宮沢さん一家4人殺害事件のことが報道されていた。一体、誰がこのような残虐な犯罪を実行したのか?罪もない4人を殺害した犯人が、この世に存在したことだけは確実である。不明なのは、犯人が誰なのかという点である。未だ犯人が特定されていないということである。このような残虐な事件を引き起こした悪党を擁護する人物は、おそらくいないのではないか。遺族の気持ちを考えると、犯人を何とかして逮捕して欲しいものである。もっとも、今後、仮に真犯人が逮捕され、殺人容疑で起訴された場合、その犯人は「被告人」と呼ばれる。
 ここで、ゴーンの場合と、世田谷区の4人殺害事件の犯人を比較してみたい。もちろん、ゴーンの場合は殺人罪ではなく、経済犯罪の色彩が強い。かたや、宮沢さん一家殺害事件の場合は、極めて重罪である殺人罪が問われる。したがって、刑の重さという点では、ゴーンの方が軽いと言い得る。
 しかし、ゴーンも、世田谷区一家殺人事件の犯人の場合も、法の裁きを受けていないという点では共通している。無責任さという点では、むしろ起訴済みのゴーンの方が悪質であるということもできる。
 ゴーンの場合は、日本の検察官が起訴したことにより、ゴーンは日本の裁判所で法に基づく裁きを受ける義務が具体的に生じている。ところが、今回、ゴーンは、卑劣な手段を講じて国外に逃亡し、日本法の下において裁きを受けることを拒否した。これは、言語道断と言う以外にない。 
 世田谷区一家4人殺害事件の犯人も、未だに逃亡を継続することによって、法の裁きを受けることを免れようとしている。世田谷区の犯人が日本人なのか、あるいは外国人なのかは不明であるが、いずれにしても、自分が行った行為についてけじめをつけたくないというクズのような人間であることは間違いない。
 ここで、人権派を辞任する弁護士から、「日産の事件については有罪判決が確定していない以上、ゴーンは犯罪人ではない」という意見が出るかもしれない。確かに、そのような屁理屈も成り立ち得る。
 しかし、裁判で白黒をつける機会を与えられた被告人が、自分で逃亡し、裁判を受けることを拒否しているという事実を前提とする限り、ゴーンは、自らクロであることを認めたという社会的評価を免れることは困難である。また、違法に日本国から逃亡した点は、未だ起訴されていないが、ゴーン自身の犯罪であることを証拠上は否定することができない。
 両者とも、責任を取ることを拒否している。自分がやったことについて責任を取ろうとしない。ゴーンも世田谷区一家4人殺害事件の犯人も、極めて無責任であると言う以外にない。
 なお、フランスのマクロン大統領が、安倍首相に対し、日本の刑事司法制度について改善を求めたことがあったという報道に接したが、仮にそのような事実があったとしたら、完全な内政干渉であり、許されることではない。私としては「マクロンよ、黙っていろ」と言いたい。
 一体、フランス人は、何を根拠にそのような不当な発言をするのか。法律制度も文化の一つであり、文化の多様性は尊重されるべきである。
 ところで、フランス社会の犯罪率は、どの程度なのであろうか。仮に日本よりも犯罪率が高い、つまり社会的な危険が多いということであれば、偉そうに日本に意見を言える立場にないことは明らかである。むしろ日本の制度を見習って、犯罪率を抑えるよう努力すべきである。「フランス人よ調子に乗るな」と言っておく。

日時:20:21|この記事のページ

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