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弁護士日記

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新聞を読んで思ったこと

2020年06月06日

 他国のことはよく知らないが、新聞が各家庭に毎日配達される国は、世界的にみた場合は少数であり、日本は、その少数派に入る、と聞いたことがある。例えば、アメリカ、英国、フランス、ドイツ、イタリアなどの国ではどうなっているのか、正しい情報を知りたいものである。
 さて、仮に新聞が各家庭に毎日のように正確に配布される日本という国が例外的存在であるとする。ここで、今回、武漢ウイルス(新型ウイルス)による感染拡大を防止するために、日本では、欧米のような法に基づく強力な規制がなかったにもかかわらず、皆が、「三つの密」を避けるなど、いろいろと協調して行動できたことをどう説明するのか、が問題となる。
 一つ思いつく点は、国民が、新聞を毎日読むことを通じて、今回の事態がいかに深刻なものであるかをよく認識できたということではなかろうか。その意味で、日本においては、新聞の持つ力は依然として侮れない。
 したがって、国民が、どのような基本方針の新聞を毎日読むかによって、自分が知らないうちに、基本的な物の見方が固められてしまう、ということが言えよう(日本の国益を重視する方針の新聞を読めばそのような考え方に染まるし、逆に、日本の周辺国の利益に最大限配慮するという反日的新聞に日々接しておれば、日本を軽視する傾向が強まろう)。
 ただし、昨今では、誰でも利用できるSNSという便利な道具があることから、将来的には、新聞の持つ価値は低下し、やがて国民の支持を失った新聞は徐々に廃刊に追い込まれる可能性がある。
 6月6日付けの産経新聞の一面を見ると、麻生財務大臣が、新型コロナウイルスによる死者数が欧米諸国に比べ極端に少ない点について、「民度が違う」と発言したことを捉え、立憲民主党の蓮舫議員は「貴方はどれだけ偉いのでしょう、麻生大臣」とかみついたそうである。また、朝日新聞は、5日付け朝刊で、「他の国をおとしめることになりかねない」と批判したようである。しかし、なぜ、蓮舫議員や朝日新聞が、麻生大臣の発言を批判的に取り上げるのか、私には全く理解できない。
 蓮舫議員といえば、民主党政権下で、事業仕分け担当大臣として、毎日のように霞が関の役人を会議室に召集し、例のキツイ調子で詰問をしていた光景が今でも目に浮かぶ。極め付きは、確か国産の高速電子計算機のことに関連し、「二番ではダメでしょうか?」と発言したことである。
 この発言を聞いて、失笑するほかなかった。このようなレベルの低い議員が大臣を拝命するような政党に、日本のかじ取りを委ねることは絶対にできない、と感じた。例えば、プロ野球において、公式戦でリーグ優勝することは大きな意味があるが、毎年二番に付けていても全く評価されないのと同じである。
 コロナウイルス対策ワクチンにしろ、高速通信技術5Gにしろ、二番ということは、全部を失うということに等しいことが、無知な蓮舫議員には全く分かっていなかったようである。今や、一番だけが圧倒的優位に立てる時代である。二番ではダメなのである。蓮舫議員に象徴される無知というものは、実に怖いものである。国を誤った方向に導くことになるからである。戦前、全体主義国家であるナチスドイツおよびムッソリーニが率いるイタリヤと三国同盟を組んで、亡国の途に突入した最悪の選択は、二度と再現してはならない。
 では、蓮舫議員のようなタイプの人物に対処するには、どうすべきか。それは、無視が一番である。目立ちたがり屋の行動を封じるには、無視する以外にない。何を言っても一切報道しないということである。もちろん、仮に法に触れるような悪事を働いた場合は、徹底して取り上げ、追及する必要があることは言うまでもない。
 朝日新聞にしても、今回の麻生大臣の発言は、確かに日本が他国よりも優れているということを暗に言っていることになるが、では、日本の民度つまり文化には優れた点があることを公言することが、どうして他国をバカにすることになるのか?
 朝日新聞が、このようなおかしな意見を新聞紙上に書いたのは、発言者が安倍内閣を支える重鎮である麻生氏だったからではないのか?これは、まさに主観的な論評という以外にない。
 上記産経新聞が指摘する「日本が他国より劣っていたり、失敗して叱られたりしていないと落ち着かない奇病が、一部で重篤化している」という箇所は、同意する以外にない(笑)。
 今後、国益第一、事実を冷静かつ客観的に報道するという基本姿勢に徹する新聞が、発行部数を増すことを願う。
 なお、ここで「国益第一」と述べたが、やや具体的に説明したい。上記産経新聞は、習近平の来日が見送られたと報じた。そして、紙面には「事実上の白紙」という表題が付いた。当然すぎることである。
 前にも述べたが、中国共産党というとんでもない全体主義・独裁国家の親玉が日本に来ることは絶対にあってはならない。ここで、ある人物が国益第一の思想を持った人物であるか否かを簡単に判定する方法がある。それは、「習近平の国賓来日に、あなたは賛成ですか?」と質問し、その答えを聞くというものである。仮に「賛成です」または「条件付きで賛成です」という答えをした者は、所属政党の如何を問わず、全くのダメ人間である。与党であろうと野党であろうと関係ない。日本のことを真剣に考えていないと見て間違いない。あるいは、物事の本質を見極める目がない。そのようなダメ政治家は、次の選挙で落選させ、完全に淘汰する必要がある。
 今後、日本は、西欧型民主主義の理念を尊重する「まともな国」との関係を深め、中華の夢=他国の隷属化を計画する独裁国中国とは、完全に手を切るべく大胆に方向転換する必要がある。

 

日時:12:09|この記事のページ

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