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弁護士日記

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低迷する中日の原因を探る

2021年06月25日

 プロ野球の日程も、おおよそ半分を消化した時期にさしかかった。
 中日ドラゴンズは、昨年、ようやくAクラスに上昇したが、今期は勢いが続かず、再び「定位置」のBクラスにいる(現在4位)。
 おそらく4位のまま今期を終えるのではないかと予想する。プロ野球解説者がいろいろと原因を分析している。私の見たところ、打力が他のチームと比べて非常に見劣りするという印象が強い。得点力が低いということである。より分かりやすく言えば、ロクな打者がいないということである。
 セ・リーグの本塁打数のベスト10を見ると、本日現在、ヤクルトの村上が22本でトップである。2位は巨人の岡本19本、同じく阪神の佐藤19本である。4位はヤクルト山田18本となっている。中日の選手では、ビシエドがやっと9本で10位にいる。寂しい限りである。
 昔の海軍で言えば、他の国(ヤクルト軍、阪神軍、巨人軍)が戦艦を複数隻保有しているのに対し、中日軍は、アメリカ製の巡洋艦1隻だけ保有というお寒い状況となる。このような状況で大砲を打ち合って海戦を行っても、中日軍は木っ端みじんに破壊されて敗け戦に追い込まれる以外にない。
 したがって、将来、中日がAクラスを狙うには、打力を大幅に強化する以外にない。その場合、金銭で獲得を目論む元大リーガーの外国人選手に多くを期待するのではダメである。Aクラスのうち、特に1位又は2位に食い込むためには、日本人選手の強打者が最低でも一人は必要となろう。
 地元では、野球中継をする放送局(アナ)による、旧日本軍の大本営さながらの、中日の選手を現実以上に称える番組が多いが、このような歯の浮くようなエンタメ番組には全く興味がない。野球評論家についても、現状を正しく分析する「辛口の評論家」の話は、私も聞く耳を持つが、他方、確たる根拠もなく選手を持ち上げているばかりの軽薄な「太鼓持ち」評論家の話は、余り聞きたくない(時間の無駄だからである)。
 今期の中日は、今後Aクラスに入る可能性はほとんどないのであるから(もちろん優勝など100パーセントないと予想する)、今後の公式戦は、将来性のある若手をどしどし一軍の実戦で起用し、経験を通じて技術面を磨かせるべきである。
 半面、私の持論でもあるが、ピークを過ぎたベテラン選手は、どんどん整理し、二軍に落とし、公式戦が終わった後には、自由契約としてチームから出ていってもらうほかない(もちろん、球団職員やコーチ陣に入ってもらうことはあり得る)。余剰人員を抱えられるほど親企業は体力を持っているはずがないと推測する。
 私は、野球選手に限らず、弁護士会の人間を含めて、ベテラン(古参)と呼ばれる人々は原則として好きでない(特に、年甲斐もなく目立とうとする人間たちは最悪である)。未来のないベテラン選手に活躍の場を与えるよりも、むしろ無限の可能性がある若手選手にその才能を開花させるチャンスを与えて欲しいものである。
 

日時:12:02|この記事のページ

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