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弁護士日記

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なぜクマによる被害が急増しているのか?

2021年07月13日

 最近、ネットのニュースを見て目につくのは、北海道のヒグマや本州のツキノワグマに人間が襲われ、場合によっては死亡するという深刻な事故が起こっているという現象である。
 もちろん、ヒグマやツキノワグマは昔から日本にいた。しかし、最近になるまで、クマに人間が襲われるという事故の話は余り聞くことがなかった。どうして、最近になって急にクマに襲われる事故が頻発しているのか?原因は何か?また、有効な対策はあるのか?
 以前、北海道を旅行した際に、知床の近くの博物館でヒグマのはく製を見たが、余りの巨体にびっくりした経験がある。このような巨体が襲ってきたら、10秒以内に即死であろう。それくらいの迫力があった。
 ところが、今からかなり以前のテレビ番組で、知床半島の漁師が、ヒグマと共存し、仮にヒグマが近くに来ても、毅然とした態度でヒグマをけん制し、ヒグマを人間に近づけないという映像を見て驚いたことがある。仮に1体1で闘った場合、人間に勝ち目はないにもかかわらずである。
 しかし、なぜヒグマが自分よりもはるかに弱い人間を避けるのか?自分は専門家でないため、正確なところは分からないが、おそらくヒグマとしては、人間がどのような力を持っているのか知らないため、本能的に危険を感じて、人間を避けるということであろう。
 いわば、人間は、ヒグマに対し、「張り子のトラ」のように振舞っているということである。ということは、ヒグマが人間の実力を正しく認識した場合、いくら人間が強がった態度を見せても、ヒグマは、躊躇なく人間を襲うということになる。
 ここで、ヒグマに対し、人間に対する恐怖心を受け付けるには、やはり猟銃でヒグマを駆除する方法しかない。多くのヒグマがいる場面で、猟銃を持った漁師たちがヒグマを追い詰め、複数頭を同時殺処分する以外にないのである。自分の仲間が人間によって殺される場面を見たヒグマは、これまで通り人間に対し恐怖心をいだき、結果として、積極的に人間を襲うという悲惨な事故を減らすことができると考える。
 昔の戦争では、相対立する権力者が戦争に至った場合、勝者は、敗者の一族郎党全部を殺すという方法をとってきた。これは、普通の人間のありのままの姿と言える。一種の見せしめを行い、勝利を得た権力者に対し、新たに歯向かう者が出ないようにする威嚇効果を狙ったものであろう。
 現代においても、軍事大国が、大規模な軍事パレードをするのも、自国の軍事的優位性を示し、他国に対し、「仮に我が国を攻撃したら、これらの軍事兵器を使用し、敵となる国の人間を大量に虐殺することもできるのだ」と威嚇し、自国の安全保障を確保しようとしているのであると理解することができる。
 普通の高校生が持っている知識のレベルで考えた場合、自国の付近に危険な専制独裁国家が存在する場合、自国の自由と平和を守るためには、「仮に自国を攻撃した場合、攻撃した国もただでは済まない」ということを独裁国家に示すことが重要である。
 ここで、「戦争は嫌だ。問題が起きたら話し合いで解決するべきである」という空虚な理想論を述べる者が多いことを指摘する(私は、これらの人々を「左翼」または「リベラル」と呼ぶ)。確かに、人間誰しも、戦争を好き好んで行いたいと思う者などいないはずである。最後の最後まで平和的な解決が好ましい。
 しかし、対話によって紛争を解決できるのは、共通の理念や価値観を持っている者同士である。具体的には、中国のように国際司法機関が出した仲裁判断について「単なる紙切れにすぎない」と言って無視し、自国の利益・価値観だけを追求するようなデタラメな国とは、対話はそもそも成立しないのである。かつてのヒットラーのように、ユダヤ人を虐殺し、他国を侵略し、ドイツの利益を増大させることが正義であると考えていた者との対話など、あり得ないのである。
 よって、日本は、今後、中国が日本に対し戦争を仕掛けることを計画していることを見抜いた上で、中国に戦争開始を躊躇させるような強大な防衛力を常に整備し、中国による侵略戦争を未然に抑止することが一番重要である。憲法9条2項(戦力の不保持)など、AIロボット戦争が現実化する危険のある時代を迎えるにあたっては、紙切れ以下の無意味(正確には有害)な存在にすぎない。
 ヒグマの話が、いつの間にか危険な独裁国家中国の話に置き換わってしまった。日本は、価値観を共有できる民主主義の国々と協力して、今後、中国を弱体化させるためにあらゆる方法(戦争開始以外のあらゆる方法である。)を実行に移す必要がある。具体的には、中国が危険な国家となった原因は、経済の発展にあることは間違いないのであるから、中国の経済力を今後、急速に衰退させる方法・戦略を模索するべきである。

日時:20:49|この記事のページ

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