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弁護士日記

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医師と弁護士の比較(その2)

2015年06月16日

 前にも書いたが、自由業の代表的存在である医師と弁護士について再び書こうと思う。
 医師にせよ、弁護士にせよ、普通人にはない高度の知識を求められる職業であることは間違いない。しかも、国家試験に受かることは単なるスタートにすぎず、その後、自分でいろいろと勉強する必要がある点も共通している。さらに、専門的知識又は技能さえあれば、一生その知識等を生かすことができる。この点もよく似ている。困っている人々を救済するという点も共通している。
 ただ、大きな違いもある。
 弁護士の場合は、設備投資がほとんど要らない。仕事をする場所(事務所)と、机、電話、コピー機、専門書、事務員(1名)さえ揃えば、何とか仕事ができる。
 ところが、医師の場合は、勤務医は別として、開業医を目指す場合、設備投資にかなりの資金が必要となろう。医療器械ひとつとっても、何百万円から何千万円するのではなかろうか?仮にそのとおりであるとした場合、設備投資に費やしたお金を回収するためには、ある期間は借金返済のために一目散に働く必要がある。医は、仁術ではなく算術であるという状態が当分の間は続く。
 また、借金を返済した後は、せっかく築いた基盤を自分の代だけで終わらせるのはもったいないという心情になるのも、人間としてはやむを得ない。この辺りは、政治家と似ている。自分の選挙地盤を身内の者に継がせたいということである。そこまで考えるのは、余程、うまみがあるからなのであろう。
 8、9年前にも、某地方新聞に記事が出ていた。地元で長年にわたって開業していたベテラン医師が亡くなって相続が開始したが、相続人(妻)が税金を誤魔化そうと悪い心を起こし、金の延べ棒を敷地内に隠したところ、それを税務当局が見抜いて、金の延べ棒が大量に発見されたということであった。その結果、税金を誤魔化そうとした相続人(妻)は、追徴課税として何億円も納めたとのことであった。
 地盤を自分の親族に継がせた途端に、その病院は、いわゆる同族病院となる。同族病院にはいろいろな問題があるが、一番の問題は、医師としての適格性がない人物が、ただ病院を継ぐだけの理由で医師になってしまう危険性が高いということである。このような不適格な医師は、テレビドラマなどでもよくお目にかかる。だいたいが、高級外車やスポーツカーなどを乗り回しており、患者の命を救うことには余り関心がない。
 世間知らずで、性格も傲慢であり、内心では、患者などの弱者を馬鹿にしている者が多い。このような者には、できるだけ医師になってもらいたくないものである。そう思うのは、私だけであろうか。

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