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弁護士日記

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無法者国家ロシアを強く非難する

2023年06月08日

 6月6日に入ってウクライナでとんでもない事態が発生した。
 ウクライナ南部のヘルソン州でカホフカ水力発電所のダムが決壊したというのである。そのため、ドニエプル河の両岸に住むウクライナ人が多大の損害を受けている様子を撮影した報道が流れている。日本でも、これまで台風または集中豪雨によって、地域の住民が亡くなり、または苦しめられてきた。この惨事は他人事ではない。
 ただし、今回は、人為的にダムが破壊された可能性が高いという。テレビや新聞の報道では、「誰が意図的にやったか不明であるが、全体的にみた場合、ロシアがやった可能性が高い」という筋書きが多い。
 しかし、誰が考えてもロシアが犯人であることは明白というほかない。理由は簡単である。ダムを故意に破壊することで誰が最も利益を得るかという観点で考えれば、犯人はロシアであり、それ以外の可能性はないと判断する。第1に、ダム破壊が発生した場所はロシアが支配している地域である。ロシアが現に支配している場所だからこそ、容易に破壊することができたのである。第2に、ウクライナは、今年の6月頃に大規模な反転攻勢をかける準備をしてきたこと。ところが、この地域が広い範囲で水没したことで、戦車などによる攻勢が困難となった。重量のある戦車が地面を走行することが可能となるくらいまで地面が固くならないと、戦車を投入することができなくなる。これは明らかにウクライナにとって不利な話である。第3に、これまでロシアは、違法な侵略戦争をウクライナに対し一方的に仕掛けてきた。そして、ウクライナの領土を無差別に破壊してきた。そのような国際的暴力団のような体質を持った国であるからこそ、堤防の破壊というような大それた悪事を働くことができたといえる。第4に、かつてソ連の独裁者スターリンは、ヒットラーが率いるドイツが自国に攻め込んだ際にも同じような手を使ってヒットラーの進撃を防いだことがあること。第2次世界大戦の当時に使った方法を、今回も使ったということである。このような絶対に許されない「禁じ手」を平気で使うというところに、ロシアという危ない国の特徴がある(日本人にとっては、ロシアと聞けば、太平洋戦争終結時における北方領土の違法な占領という狡猾な強盗行為またはシベリア抑留という日本人拉致の黒歴史がすぐに思い浮かぶ)。
 ここで、このような事態をどう捉えるかが問われる。本日もテレ朝のお昼の番組で、元NHK解説委員だったYという人物が「堤防の破壊を誰がやったのかについてロシアとウクライナが国連でお互いに相手を非難しているが、ともかく戦争を止めて欲しい」と発言した。
 私の目から見た場合、左翼系(左翼がかったコメンテーターを含む)の人物がしばしば話すような内容である。誰からも苦情の出ない一般受けを狙った優等生的発言である。しかし、この発言はおかしい。間違っている。
 そもそも今回の侵略戦争を始めたのは、侵略者プーチンに率いられたロシアである。つまり、今回の侵略戦争についてはロシアが全部悪いのである。ロシア=極悪である。ロシアの主張は大半が嘘であるとみてよい。現在、ロシアが占領している地域は、クリミヤ半島を含めてすべてウクライナの固有の領土なのである。
 という大前提から考えれば、戦争の中止(休戦)は、あくまで被害者であるウクライナが納得する形(条件)での中止ということでなければならない。それ以外の選択肢はない。ところが、Y氏の発言は、侵略者ロシアと被害者ウクライナの双方を同等(平等)に扱おうとする意見とも理解され、到底納得できるものではない(Y氏の見解については過去から現在に至るまで全く評価していない)。今回の侵略戦争は、ロシアによる一方的侵略戦争であり、何か「喧嘩両成敗」とも受け取られかねない間違った意見は、排除されなければならないのである。
 今後、大悪党プーチンに率いられたロシアが敗北し、世界史にその悪行の数々を刻む形で後世に伝わることを望む。なお、狂気の侵略者プーチンについては「お前など、さっさと地球上から消えろ」と言う以外にない。
(追記)
 6月11日付けの産経新聞を見ていたら、作家の佐藤優氏が「分析官の養成を急げ」という意見を述べていた。当該意見自体は正しいものである。この佐藤氏であるが、周知のとおり元外務省の分析官をしていて、途中で東京地検特捜部に逮捕され、東京拘置所に勾留された経験がある。佐藤氏は、かつてロシアで外交官として活動していた経験が長く、ロシア政府要人の知人も多かったようである(情報収集も行っていたと聞く)。そのため、どうしてもロシア寄りの物の見方をする癖から抜け出ることができない。心情的にロシアの肩を持つ傾向が強いということである。佐藤氏は、今回のロシアによるウクライナ侵略についても、「狐とタヌキの化かし合い」というフレーズを使っている。しかし、これはおかしい。ロシアのウクライナ侵略戦争に関する限り完全に間違った意見である。佐藤氏は、現在は外交官ではないため最新のネタを仕入れることができず、次善の策として作家として出直そうとしているように映る。しかし、現地仕込みの最新の情報がなければ、昔のような生々しい分析も行うこともできないのではなかろうか。よって、佐藤氏は既に「賞味期限切れ」の人物となった印象を拭えない。残念ながら、焼きが回ったということである。
 
 

日時:14:37|この記事のページ

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