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弁護士日記

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私流の人物鑑定法

2009年06月16日

 弁護士という職業柄いろいろな人物と交渉することがある。その場合、交渉初期の段階で相手方の人物像をよく見極める必要がある。相手方が信用するに足りる人物の場合は、そのまま交渉を継続すれば足りる。しかし、信用するに足りない場合は、交渉しても時間の無駄となることが多いから、交渉を早期に打ち切って別の有効な手段を考える必要がある。
 果たして相手方が信用できる人物か否かは、必ずしも容易に分かるものではない。しかし、全く手掛かりがないわけでもない。私の場合は、主に次のような点に注目している。
 第1に、素直な考え方を持っている人物か否かという点である。素直な考え方とは、言葉を換えれば、一般人の常識にかなった考え方の持主であるかどうかということである。利害が対立する当事者の立場をいったん離れて、第三者の立場に立った場合、その視点から見てどうかということである。第三者の目で考えた場合、大方こうなるのではないかという結論のプラスマイナス1ないし2付近で議論をする人物であれば、素直な考え方の持ち主と一応考えることができる。逆に、誰が考えてもそういう結論にはならないと思われる無茶な主張に固執する人物の場合は、生まれつきの物の考え方(ないし性格)に偏りがある証拠であるから、とても信用はできないということになる。
 第2に、発言に一貫性があるかどうかという点も重要である。発言するたびにその内容が変化する人物は信用できない。これに対し、発言内容が一貫して、しかもその理由に相当性がある場合は、たとえ利害が対立する立場の人物であっても、信用するに足りる。そのような人物の場合は、なお交渉を継続することによって、無益な闘いをすることなく平和裡に双方が納得できる結論に到達する可能性がある。
 第3に、自分の発言・行動に責任を持たない人物は、ここであらためて議論するまでもなく信用するに値しない。例えば、誰が見ても明らかなミスを犯したと判断できるにもかかわらず、頑としてそのミスを認めようとしない人物がときどきいる。ミスをした場合に、素直に謝ることができない人物は、残念ながら同業者にも存在するようである。そのような人物は信用できない。
 反面しかし、とるに足らないミスに対し、普通以上に抗議をする人物がいる。このような人物の一例は、いわゆる小役人タイプと言われる人物である。もともと大した能力もなく、かといって自分で努力もせず、平平凡凡の人生を長年にわたって送った末に、例えば、ある組織の中堅幹部職にやっと辿り着いたような人物がこれに該当する。教員やノンキャリア公務員にときどき見かけるタイプである。周囲に威張り散らすだけの小心者であるから、大きな悪事を働く危険は少ないが、人物としては信用できないのである。
 第4に、その人物が振りまいている外見や雰囲気も案外その人物像を的確に示していることが多い。例えば、それなりの相応しい服装をしているかどうかという点は見落とせない。若くて収入もそんなにあるはずがないのに、なぜか高価なスーツを着て、高級車に乗っているような人物は、逆に全然信用できない。何かウラがあるのではないかと疑わせるからである。やはり、身の丈に合った生活をすることが肝要であろう。
 以上が、私流の人物鑑定法であるが、ここで述べたことは、何も目新しいことではなく誰でも知っていることであろう。それだけに今一度確認しておく意味があるのではないかと思う。

日時:17:13|この記事のページ

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