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弁護士日記

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安倍政権の現在を論評する    

2017年07月12日

 世論調査によれば、安倍内閣の支持率が急落している。原因として、加計学園問題や森友問題における説明の不十分さが国民の不評を呼んでいるようにみえる。
 もちろん、内閣支持率は、時の政権の側からみれば、高ければ高い方が良いに決まっている。国民の支持があるということを背景に、いろいろな政策を強力に推進することができるからである。また、内閣支持率が高ければ高いほど、仮に総選挙になっても与党が勝利する可能性が高くなるため、野党による政権攻撃を、余裕をもってかわすことができる。
 では、今回、安倍内閣の支持率が低下したことで、何かが変わるであろうか?
 何も変わらないと私は予想する。
 その理由は簡単な話であり、安倍政権に代わる有力な政治勢力が全く見当たらないためである。野党のうち、第1党である民進党は、現在は、一体何を国政で実現したいのか全く不明の政党へと転落してしまった。一体、個人の人権を尊重するという基本を守る意思があるのか?また、議会制民主主義を守る気があるのかどうか?これらの点が怪しいのである。
 なぜ、そのような疑念が生ずるのかといえば、国政選挙レベルで、共産党と選挙協力をするという馬鹿げた選択をしたためである。私の持論によれば、共産党と民主主義とは相容れない。民進党は、そのような政党と手を組んだことによって、今後、余り遠くないうちに、崩壊ないし消滅の途を辿ることがほぼ確実になったと予想する。
 野党第2党の共産党であるが、私の政治理念とは全く相反する政党であり、絶対に支持できない。だいたい、世界の国のうち、「共産党」という党名が付いた政党が政権を取っている国のうち、現実に西欧型の自由民主主義を認めている国は一つもない。例えば、共産党が政権をとっている中国において、民主的な公職選挙が行われているだろうか?行われていないのである。全人代(ぜん じん だい)に参加できる代議員を国民が公正な選挙を通じて選出するという話は聞いたことがないのである。
 また、私の記憶によれば、いわゆる先進国と呼ばれる国のうち、「共産党」という政党を公的に認めている国は、ほとんどなかったはずである(先進国では、非合法政党としての地位しかないということである。)。
 その他の野党について言えば、維新の会を除き、国会議員の数も数えるほどしかなく、「蟻ん子」のような勢力しか持たない(よって、ほとんど無視しても差し支えない政党である。)。
 なお、テレビ報道や新聞報道を見ると、安倍首相が都議会議員選挙の応援演説をした際に、「安倍帰れ。帰れ」と大声で叫んだ一部の聴衆に対し、安倍首相が「あんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と話したことを非難する論調が多い。
 しかし、公職選挙の場において、応援演説をしている弁士に対し、「帰れ。帰れ」などと叫んで選挙の応援演説を妨害する行為は、選挙の自由又は言論の自由を妨害しようとする悪質な行動というべきであり、決して認めるわけにはいかない。このような一部の勢力の行為は悪行であることは、当たり前のことである。
 よって、安倍首相が、このような選挙妨害行為を行っている一部の勢力に対し、「あんな人たち」と呼んだことには全く問題はない。安倍首相の発言は、実に正当な発言であり、これを非難する方がおかしい。
 なお、誤解のないように一言付け加えると、今回の選挙の前の都議会自民党議員の面々は、自分たちの権勢に、やがて陰りが来るなどとは思いもよらなかった、鼻持ちならない人々であり、私としても、このような低レベルの自民党議員の連中を応援する気は100パーセントなかった(現時点でも、応援する気は全くない。)。「おごる平氏は、久しからず」ということである。

日時:15:56|この記事のページ

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