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弁護士日記

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危険な独裁国家である北朝鮮に対しどう対峙するか

2017年08月29日

 本日、北朝鮮が、またしてもミサイルを飛ばした。しかも、今回は、北海道の上空を通過して襟裳岬の東方に落下したという。そのため、今回は、Jアラートが鳴り、日本全国は、早朝から騒然とした空気に包まれた。
 この北朝鮮の暴挙に対し、我が国の安倍首相は、記者会見で、強く抗議を行ったと語った。しかし、北朝鮮が危険な行為を行うたびに、安倍首相は、強く抗議を行うと述べているが、毎回のように抗議を何回行っても、全く効果がないことだけが印象付けられている。
 ここで、山積する国防問題について、要点のみ確認をしておく。
 我が国の防衛の基本は、専守防衛であり、他国に対し、先制攻撃を加えるようなことは現政権も認めていない。確かに、専守防衛が基本であることは分かる。しかし、現行憲法が出来た当時とは、世界情勢が著しく変化していることも事実であり、現行憲法が制定された当時は、今日の北朝鮮のような危険な独裁国家が出現することを予想した者はほとんどいなかったのではないか。
 ただ、当時においても、北朝鮮には、金王朝の始祖である金日成がいたのであるから、危険な芽は既に存在していたと考えることも出来る。
 今日、他国に対する攻撃を公然と口にする北朝鮮のような危険な国が存在する以上、我が国の防衛方針も、実質的に専守防衛が可能となるような質と量を備える必要があると考えられる。よって、現在の防衛予算を倍増するくらいのことを考える必要がある。
 ところが、このような正論を唱えると、早速、左巻きの論者(又は新聞記者あがりの評論家の連中)は、「そんなことをしたら、日本は戦前のような軍国主義に戻ってしまう。違憲の存在の自衛隊の防衛予算を倍増させることなど、認める余地はない」とかみつく。
 しかし、全く何も分かっていないというほかない。
 防衛予算を倍増させる目的は、我が国の国民の生命と財産を保護することにあるからである。今日、我が国が、他国に対し積極的に侵攻することなどありえないのである。 
 仮にそのようなことをしたら、貴重な国家予算をドブに捨てるようなものである。また、多くの人命も失われるであろう。
 さらに言えば、私の基本的な立場は、「韓国や中国とは、極力、関わるな。関わっても何も良いことがないことは、歴史が証明している。敬遠して注視するに越したことはない。」というものである。
 したがって、何も良いことが万に一つもない、朝鮮半島や中国に対し、我が国が侵攻することは、仮に地球がひっくり返っても100パーセントあり得ないことである。
 以上のことから、左翼の論者がもっともらしく語る「軍国主義に戻ってしまう」というスローガンは、根拠のない間違った扇動的言論というほかない。人心の混乱を狙った悪質な言論というべきである。
 次に、左巻きの論者のいう「自衛隊は違憲だ」という話であるが、これも根本的におかしい。独立国が、国家を防衛するための軍隊を備えることは、古代から、当たり前のことだからである。
 ところが、日本国憲法は、そのような当たり前の真理を無視して、憲法9条2項に、陸・海・空軍その他の戦力を保持しないと書いてしまった。
 歴史上の真理と憲法の条文が矛盾した場合、譲歩すべきは、憲法の方であることは疑いない。したがって、自衛隊を違憲であると解釈せざるを得ない憲法9条2項の方が、そもそもあってはならない、間違った存在なのである。
 思い起こすと、日本国憲法9条2項は、日本が二度とアメリカ(GHQ)に歯向かうことがないことを狙って制定したものである。当のアメリカ自身も、憲法を押し付けた当時、内心では10年もすれば自主憲法が制定されると考えていたようである。それが、なぜか改憲をされることなく現在まで生き残ったのである。憲法が、長期間にわたって一度も改正されたことがないという現象は、世界的に見ても極めて珍しいのである。
 我が国の憲法の内容をまともなものとするには、憲法9条2項の条文を訂正して、歴史的真理に合致するよう、文言を修正する以外にないということである。私としては、いましばらくは、安倍首相に期待する以外にない。

日時:13:40|この記事のページ

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