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弁護士日記

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米・英・仏によるシリア攻撃を支持する

2018年04月16日

 アメリカ・イギリス・フランスの連合軍が、シリアを巡航ミサイルで攻撃した。
 私はこれを支持する。
 アメリカ・イギリス・フランスの3国が、シリアを攻撃した理由は、シリア政府軍が、シリア国内の反政府勢力に対し化学兵器(毒ガス)を使用し、幼い子供を含む住民の多数に死傷者が出たことを、許さないためである。
 これに対し、ロシアやシリア政府は、化学兵器を使用した事実はないと主張している。かたや、アメリカ・イギリス・フランスは、シリア政府が反政府組織の支配する地域に対し、化学兵器を使用した証拠があるという。
 私は、シリア国内で実際に現場を見たり、あるいは関係者から話を細かく聞いているわけではないから、あくまで状況証拠によって判断する以外にない。
 しかし、今回の件は、シリア政府が化学兵器を使用したと判断できる。その根拠として、①シリア政府には化学兵器を使用した前科があること、②シリア政府は、化学兵器の生産に熱心な北朝鮮と親密な関係にあること、③シリア政府の後ろ盾となっているロシアは、ロンドンに住んでいる元スパイを殺害しようとした濃厚な状況証拠があること、④シリア政府は、アサド大統領が支配する独裁国家であり自分に都合の悪い情報を隠蔽することは朝飯前であること、などの理由があげられる。
 化学兵器は、国際法で使用が禁止されている。したがって、どこの国であっても使用をすることは国際法に反することになる。化学兵器を使用すれば、悲惨な結果を招くことが既に第一次大戦の結果、分かったからである。
 今回、アメリカ・イギリス・フランスの3か国が共同で軍事行動をとったことは十分に理解できる。仮に「見て見ぬふり」をすれば、シリアなどの独裁国家が、やりたい放題の行動をとる危険があるからである。
 ロシアは、シリア政府や自分たちが化学兵器を使用するはずがないと主張しているが、全く信用できない。とにかく信用できないのである。
 第一、ロシアは、太平洋戦争の末期に我が国が連合国に対し無条件降伏を申し出た直後に、我が国とソ連との不可侵条約を一方的に破棄して、我が国固有の領土に対し侵略行為を開始し、現在でも、歯舞・色丹の島々と国後島、択捉島を不法に占拠している、とんでもない侵略国家なのである。
 ロシアは、今回の米・英・仏の3か国によるシリア攻撃に対し、国際法を無視した侵略行為であると非難しているが、私としては笑う以外にない。あたかも泥棒が、職務を適正に遂行している警察官に対し、「法律違反である。けしからん」と言っているようなものだからである。
 しかし、羽鳥モーニングショーを見ていたところ、日頃から、おかしな見解を述べることが多いT氏(テレ朝の社員)が、「他国に対する攻撃は許されない。ロシアの言っていることを嘘であると考えることもできない」などというコメントを発していた。
 私としては、「いつものとおりだな」と思った。このT氏は、森加計問題については、「総理の関与があったに違いない。関与が疑われる」という意見を、あれだけしつこく述べておきながら、今回のロシアの主張については、「ロシアの主張を信用しなさい」というおかしな意見を述べるのである。
 この人物は、テレ朝の社員であるから、ワイドショーでコメントを求められた場合は、親会社である朝日新聞の意向に沿った発言をする義務があるのであろうが、実に可哀そうな人物であると感じた。

日時:14:31|この記事のページ

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