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弁護士日記

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羽鳥モーニングショーに異議あり

2019年09月10日

 朝は、ウオーミングアップのつもりで、8時からのテレビ番組を見ることが多い。
 モーニングショー、とくダネ、ビビット、スッキリなど、各局が放送している。
 各局の内容を比較すると、コメンテーターのレベル(水準)が局ごとに違い、見たい番組と見たくない番組に分かれる。以前は、羽鳥モーニングショーを見ることが多かった。
 しかし、最近は、放送内容に違和感を覚えることが多くなり、コメンテーターの言い分を聞いていると、「よくも、このような間違ったことが言えるな」と不愉快になることがある。
 最悪なのは、火曜日である。火曜日は極力見ないようにしている。理由は、火曜日は、私が嫌いな青木氏がコメンテーターとして出ているからである。私は、この人の言うことは信用していないため、日光東照宮のサルの木彫りではないが、「見ザル」「聞かザル」を方針としている。
 しかし、本日も、例のごとく「韓国ネタ」をやっていたので、青木氏が何を言うかチェックしたところ、青木氏は、「最近では日本でも歴史修正主義というものが出てきて、過去の歴史を否定しようとする動きが出ている」と話していた。
 これを聞いて、やはりこの人物は偏向していると感じた。青木氏のいう歴史修正主義を推進しているのは、むしろ韓国の方である。歴史修正主義とは、人によって定義が異なるかもしれないが、通常、悪い意味で使用されることが多い。歴史修正主義とは、簡単に言えば、過去にあったことを否定しようとする考え方である。
 日本と韓国は、過去に日韓条約を締結し、それ以前に両国に発生した問題について包括的に解決した。ところが、韓国の文(ムン)は、その国際合意つまり二国間条約を実質的に破棄しようとしている。具体的には、募集工(いわゆる徴用工)問題を蒸し返している。
 文(ムン)は、司法権の判断を尊重しなければならないと言っているが、これは茶番劇と言うほかない。なぜなら、韓国の大法院(最高裁判所)の長官を任命したのは、文(ムン)自身だからである。自分の思想に共鳴する人物をあえて長官に任命したのである。異例の抜擢だったと言われている。
 分かりやすく言えば、文(ムン)は、自分の考え方に同調する人物を最高裁のトップに送り込み、いわゆる徴用工判決を出させたのである。したがって、この不当判決は、最初から文(ムン)の筋書きどおりだったのである。
 このように、韓国が歴史修正主義を現にとっているにもかかわらず、青木氏が、事実に反したコメントをテレビ放送を通じて全国に流布させた責任は重い。もちろん、日本には言論の自由があり、自分の意見や主張を述べる自由はある。
 しかし、一方的な意見だけを言わせ、これに反対する人物の意見を言わせない、または放送させないということは、要するに「偏向報道」と非難されても仕方がないのである。
 なお、玉川氏は、ドイツとポーランドの件をあげて、「ドイツの大統領は、毎年、ポーランドで開催される式典に出て、謝罪の言葉を述べている。このように加害者は、被害者が謝れと言っている限り、謝る必要がある」などと、いつものような、とんでもない私見を述べていた。これは完全に間違った意見である。この人物の言うことに、いちいち反応していたら、時間がいくらあっても足りない。
 私が貴重な時間を割いてまで、玉川氏の言い分の紹介したのかと言えば、テレビを見た国民が、この発言を聞いて、「なるほどそうか」と洗脳されることを危惧するからである。
 日本と韓国の場合と違い、ドイツとポーランドの場合、(1)ドイツにはナチス党のヒットラーという絶対的な独裁者がいた。ドイツが謝罪している対象は、悪人ヒットラーであり、ドイツ国自体ではない。
 (2)ドイツは1939年9月にポーランドに侵攻を開始し、ポーランド軍と戦火を交えている、当然、ポーランドに対し、人的・物的に多大の損害を与えている。ヒットラーは、何一つ良いことはしていない。
 これに反し、日本は韓国と戦争をした事実がない。テレビはその点を意図的に指摘しない傾向がある。それどころか、日本は、明治時代に韓国を併合した後、多額の日本の国家予算を投じて、韓国の社会を整備している。例えば、京城帝国大学の設置が良い例である。韓国人を日本の公務員として登用もしている。
 上記のとおり、日本と韓国の問題については、日韓条約ですべて解決済みの話なのである。
合理的に考える限り、解決済みの問題について、しつこく「謝れ」などと主張することは、およそ国際社会の常識からは思いつかない言動である。
 しかし、玉川氏は、今後もこのような間違った発言を続けるであろう。常識ある側の人間としては、玉川氏がテレビ画面から消え去るのを待つほかないようである。

 

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