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弁護士日記

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カタカナ英語の使用はおかしい

2020年06月08日

 2020年も6月に入って、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)による感染がピークアウトしたようである。しかし、巷では「二次感染」は必ずやってくるという医学の専門家の意見もあって、決して油断はできない。いくら自粛解除の方向性が示されたといっても、今しばらくは、各人が必要な防止対策をとることが必要であろう。
 ところで、新型コロナウイルスが感染の拡大を強めていった、今年の3月前後から、耳慣れないカタカナ英語の使用が耳につくようになった。一番、そのようなカタカナ英語を使用したのは、小池東京都知事であろう。
 記者会見の場で「ロックダウン」、「クラスター」、「オーバーシュート」、「アラート」などの言葉が頻繁に使用された。そこで、私は思った。なぜ日本語を使わないのか、と。
 日本語では正確な意味を国民に伝達できないような特殊な用語は、英語のまま使用するほかないが、適切な日本語が見当たる場合は、日本語で説明すればよいのである。
 例えば、ロックダウンは、「都市封鎖」と訳すらしいが、都市封鎖でも十分に分かる。それを、どういう了見があって、わざわざ「ロックダウン」などと呼ぶ必要があるのか?
 私は、昔から、不必要に英語らしき意味不明の言葉を使う人物を信用しないようにしている。昔、ある中年の県職員が、何かにつけ、盛んに「一番ベターだ」などとしゃべっていたことを想い出すが、このような使用法は、文法的にもおかしいと言えよう。意味不明の英語らしき言葉をしゃべる人物は、何かの考えがあってそのような行動をとっているに違いないが、これは、自分を実体以上に大きく見せようとする心理が働いているのではなかろうか。このような人物は信用できない。
 話はやや異なるが、小池知事は、最近になって都知事選への出馬意欲を明らかにしたという報道を見たが、コロナ騒動以前は、都知事としては余り大きな実績がないように思える。コロナ騒動の際は、さすがに、昔、ニュースキャスターをやっていただけあって、弁舌は滑らかであり、テレビ映りは悪くないと思った。服装もセンスがあって、見栄えする。
 しかし、週刊誌の報道で、カイロ大学卒業という経歴は嘘であるという指摘もある。週刊誌が本当のことを報道しているのか、あるいは小池知事の説明が正しいのか、私には判断できない。しかし、万が一にも経歴詐称があったということになった場合、都知事として立候補すべきではない。
 なぜなら、例えば、県職員の採用試験に当たり、「〇〇大学卒業」と申告して試験に合格し、職員として正式採用された場合、後日、それは嘘だったということが判明したら、懲戒免職処分が相当とされる。つまり、クビということである。
 特に、小池氏の場合は、現在東京都の知事であり、日本の自治体を代表する立場にある重要人物である。そのような重い地位にある人物にとっては、経歴詐称は絶対にあってはならない。
 高齢者の一員である私が言うのもおかしいが、私は、年寄りが余り好きでない。誤解されると困るので正確に定義すると、いつまでも地位(ポスト)や利権ないし権力にしがみついている年寄りが嫌いである。周囲の人間は、「〇〇会長、いい加減、隠居してもらえないか」と思っていても、本人は、「まだまだ若い者には負けん。ご意見番として発言させてもらう」という調子である。
 テレビなどを見ていると、政治家にしても、経済団体のトップにしても、ベテランと呼ばれる年寄りは、長年にわたって蓄積してきたしがらみにがんじがらめにされているように見える。そのため、八方美人的に各方面に良い顔をする必要があり、改革などできない。
 その点、若手は、自分の思うところに従って、思い切った改革ができる。世直しができる。少なくともベテランと呼ばれる人々よりは自由に行動できる。各界の若手に対し大いに期待するものである。都知事も、そろそろ若手にバトンタッチする時期かもしれない。

日時:17:36|この記事のページ

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