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弁護士日記

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投票先がない状態には困った

2021年10月10日

 いよいよ衆議院議員選挙が2021年10月31日に行われる。新聞を見ても、衆議院議員選挙がらみの話題が多くを占めている。選挙となると、決まって「候補者の人柄や訴える政策をよく吟味して投票先を決めよう」などというキャンペーンが行われる。一般論としてはその標語のとおりであるが、私が住む岐阜一区には困った事情がある。
 私はもともと保守思想の持ち主であり、また、反共思想の立場をとっている。現在、岐阜一区には、自民党現職の野田聖子氏、立憲民主党新人の川本氏、共産党の山越氏その他の泡沫候補が立候補を予定していると聞く。
 困ったことに、私は誰も支持できない。やむなく長年にわたって投票を棄権している。
 自民党の現職である野田氏は、所属政党こそ自民党であるが、思想はむしろ立憲民主党に近い。また、先の総裁選での発言を聞いても、言っていることのレベルが低く、問題にならない。加えて、夫が元暴力団員であるとの報道もあり、政治家として適正を欠く。本人は「夫を信じている」などとボケた発言をしているが、仮に夫の体に本格的な入れ墨が彫られている場合は、元暴力団員の経歴を有していた可能性が高い。
 野田氏は、もともと福岡県生まれであり、岐阜県には何のゆかりもない。元自民党の代議士であった野田卯一の孫というだけの理由で、自民党の後継候補者として担ぎ出されただけの人物である。政治家としての適性など最初からないと言ってよい。候補者として担ぎ出されたときに、私の記憶が正しければ、東京都内のホテルの従業員をしていた経歴がある。本人は、ホテルの新人教育の一環として客室のトイレ掃除を会社から命じられ、掃除が済んだ後に、トイレの水を飲めと言われ、大変な体験をしたと語っていた(現在であれば、パワハラ案件に相当し、問題研修を実施したホテル側も、ただではすまないであろう。)。
 次に、立憲民主党の候補者であるが、私は、枝野氏が代表を務める立憲民主党自体を全く信用していないため、その候補者である川本氏に投票することはあり得ない。
さらに、共産党の山越氏については、私は共産主義の思想自体を根底から否定(拒否)する立場をとっており、階級闘争史観に基づき、共産主義社会の実現を目的とする日本共産党の山越氏に投票することは、地球がひっくり返ってもない。日本共産党は、階級対立がなくなった後は、国家権力そのものが不要となると主張するが、実にデタラメな主張というほかない。現在、共産党が国家権力を握る中国の姿を見れば、共産主義の主張そのものが全く成り立たないことが分かる。国民を煽って不安を掻き立てることを常套手段とする共産主義者には、この世から完全に消滅してもらいたいものである。
 重要な衆議院議員選挙において、投票できないという状態は実に歯がゆい。昔は、中選挙区制度であり、多くの候補者のうちから自分の思想に近い候補者を選ぶことができた。現在の制度である小選挙区制度は、選挙区で負けた、つまり落選した候補者が比例で復活するという不合理な制度をとっている。いわゆる「ゾンビ議員」が多く誕生して、一人前の歳費を受け取っている。こんな国民を馬鹿にした制度はない。
 将来は、中選挙区制度に戻してもらいたいものである。岐阜県の場合、現在、小選挙区は全部で1区から5区までの5つあり、計5人が当選することになっている。今後は、小選挙区を廃止し、選挙区を二つの中選挙区に分け、美濃で4名、飛騨で1名の計5人の当選者を出すようにすべきである。中選挙区制度の場合、昔から「政権交代が起こりにくい」という批判が出ることがあった。しかし、現実を見れば、小選挙区だからといって政権交代が頻繁に起きている事実はなく、批判は的外れというほかない。
 衆議院議員の投票率が、昔の中選挙区制の時代と異なって、小選挙区制になってから著しく低下しているのは、私のように、投票したい人物に投票できないということが大きく影響していると考える。保守層が選挙(投票)から離れてしまっているのは、小選挙区制度(および比例代表)のためである。小選挙区制度は即刻廃止すべきである。

日時:13:05|この記事のページ

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