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弁護士日記

弁護士日記

名古屋に事務所を構えて20年が経過した

2015年01月07日

 私が弁護士になったのは、平成2年の4月のことであった。その後、すぐさま現在の弁護士法人愛知総合法律事務所での5年間にわたる勤務弁護士生活を経て、平成7年4月に現在の地に自分の事務所を構えた。今年の3月で、まる20年を迎える。
 弁護士は、自分の依頼者の利益を最大限に実現することが使命だといわれる。これは基本的に正しい。しかし、反面、自分の依頼者の要望が、社会の一般常識からかけ離れたものである場合、あるいは社会正義に反するものである場合は別である。
 そのような要望に応えることはできない。なぜなら、そのような要望の実現に弁護士が協力することは、弁護士の本来の使命(人権の擁護)に反する結果を招き、ついには社会の人々の信頼を失ってしまうことになるおそれがあるからである。
 私の場合、自分の基本的方針に会わない依頼は、仮にこれを引き受ければ多額の金銭的報酬が期待できる事件であっても、全部お断りすることにしている。受任の段階で、依頼の内容をふるいにかけ、自分の納得のいくものだけを受任するようにしている。そのような作業を経ているからこそ、一件、一件の事件に対し、普通以上の多くのエネルギーを注ぐことが可能となるのである。
 私が断ることにしている依頼者とは、例えば、周囲の人々に多大の迷惑を及ぼしているにもかかわらず、その事実から目をそらし、自分を何とか正当化しようとしている自己中心的な人物又は団体である。かつて昭和の時代に大きな社会問題となった公害企業がこれに当たろう。このような人物又は団体の利益を積極的に擁護することは、私の場合はないのである。
 ただし、近年、弁護士人口が短時間に激増した結果、弁護士同士の競争が激化している。そのため、弁護士業も、一時代前の「社会正義の実現に努力する」という理念だけでは成り立たなくなっているようにみえる。したがって、今後は、損得勘定をも考慮した商人的な発想も必要とされよう。時代の変化といってしまえばその通りであるが、何か割り切れないものが残る新年である。
                              

日時:11:27|この記事のページ

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