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弁護士日記

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イスラエルとハマスの衝突、一体どうなるのか?

2023年10月20日

 ここしばらく、新聞やテレビで、イスラエルとハマスの戦争の報道を見ない日はない。それくらい事態は緊迫している。今後どうなるのか?
 大方の論調は、とにかく停戦を願うという内容である。停戦をすれば戦争状態から抜け出ることができる。死傷者の数がこれ以上増えることはない。だから良いことだという理屈である。
 しかし、これは短絡的な見方である。なぜなら、これまでの長い歴史的な経緯があり、双方とも相手を信用していないからである。したがって、表面上の和平は、まやかしに過ぎず、また、しばらくすると戦争が始まるに違いない。
 今回は、イスラエルがサウジアラビアなどの大国との関係を改善しようとしていたことにハマスが危機感を持ち、一発勝負に出て、地域の安定と平和の状況をひっくり返してやろうと考えたのが根本原因である。
 そして、今回、ハマスが一方的にイスラエルに越境し、多くの子供や女性を虐殺したのである。これは明らかなテロ行為であり、どのような弁解も通用しない。つまり、今回の戦争を引き起こしたのは、過激派組織であるハマスの方である。ハマスの方が非常に悪いということである。
 したがって、奇襲攻撃によって多大の損害を受けたイスラエルとしては、ガザ地区に軍を進め、徹底してテロ組織であるハマスという組織を叩き潰す必要がある。壊滅に追い込む必要があるのである。私はこれを明確に支持する。
 ここで、今回、イスラエルがハマスを攻撃しても、しばらくすれば、同じようなテロ組織が出来上がり、結局、問題の解決にならないという反論がある。しかし、この論理はおかしい。仮にイスラエルが何も反撃しなかったとしたら、過激派ハマスの後ろにいるイランなどの専制主義国が、ますます調子付いて、イスラエルを本格的に攻撃することになるからである。イランは、究極の悪党であるロシアのプーチンに協力をするイスラム国家である。この人権抑圧国家に良い印象はない。
 仮にイスラエルに対し軍事的介入を行った場合、核兵器を保有すると言われているイスラエルは、自国防衛のためイランを核攻撃することにもなりかねない。そうすると、イランも核兵器で応戦する。それは最悪のシナリオである。そうならないためにも、今回、イスラエルがガザ地区に侵攻し、テロ組織であるハマスを無力化する必要がある。
 現在、イスラエルは、パレスチナの地に独立国を作っている。民主主義も機能している。今後も、イスラエルが、中東の地で確かな存在感を示すことは良いことであると考える。
 

日時:20:52|この記事のページ

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