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弁護士日記

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白鵬は即時引退すべきだ

2017年12月01日

 横綱日馬富士が、関取の貴ノ岩を暴行した事件について、昨日(11月31日)、日本相撲協会から発表があった。
 定例理事会には、八角理事長も、また理事である貴乃花親方も揃って出席したという。
 理事会の後に発表を行った高野氏の話によれば、事の発端は、白鵬が貴ノ岩に説教をしていた際、貴ノ岩の態度に立腹して、殴るなどの暴行を加えたということであった。
日馬富士としては、先輩横綱である白鵬に対する態度が礼を失したため、怒ったということのようである。確かに、貴ノ岩はモンゴル人であり、モンゴル人という観点からは、白鵬や日馬富士の後輩に当る。しかし、貴ノ岩は、貴乃花部屋の力士であって、白鵬や日馬富士の部屋の後輩力士ではないし、まして付け人でもない。
 したがって、いくら礼を失した点があったとしても、他の部屋の力士である貴ノ岩に対し説教することも筋違いであるし、ましてや暴力を振るうことは絶対に許されない。
 この一件に対し、現役時代から正真正銘のガチンコ相撲を信念としてきた貴乃花親方が怒ったことは無理もない。せっかく一人前に育てた貴ノ岩に対し、場合によっては、今後の力士生命を奪いかねない暴力を加えたからである。
 ここで、貴乃花親方が相撲協会に届けることをしないで、鳥取県警に対し被害届をしたことを問題視する見方も僅かではあるが存在した。しかし、仮に先に相撲協会に届け出をしていたら、八角理事長をはじめ、大勢は「大ごとにならないよう、うまくやってくれ」という、臭いものには蓋をするという、事なかれ主義の思考の持ち主であることから、結果、事件がうやむやにされ、闇に包まれて終結する危険があった。したがって、貴乃花親方が事件を警察に届けて、事件化したことには合理性がある。
 さて、白鵬について述べる。前回の弁護士日記にも書いたが、白鵬の思い上がりは、いよいよ度をすぎる段階に到達しているといって過言でない。ここで、白鵬の行った「やってはならない行い」について、以下、事実をあげる。
(1) 本場所中に、行司の軍配に対し、ルール違反の物言いを行ったこと。これは、出場停止処分に相当する重大な問題行動である。仮にそのような行いが許されるのであれば、他の力士もルールを破って、勝手に物言いをつけることができるようになってしまい、現場は混乱する。また、行司からも「こんなことではやってはいられない」と不満も出てこよう。
(2) 千秋楽の場所で、インタビューを受けた際に、日馬富士と貴ノ岩を再び土俵に上げて欲しいと述べたこと。当時、日馬富士に対する捜査が行われ、協会の処分も出ていない状況で、よくもこのような発言を行うことができるものである。出過ぎた真似ということである。白鵬が、仮に普通の横綱であれば、あのような「あってはならない発言」は行わなかったであろう。しかし、白鵬は、もともと横綱としての品格ないし識見を欠く男であるから、あのような発言に至ったのであろう。
(3) 事件を受けて、八角理事長が、全力士を集めて講話を行い、今後、行動に注意するように求めた場所で、何と、白鵬は、「貴乃花親方が、巡業部長をしているのであれば、自分を含めて力士は巡業に出ない」と発言したと報道されている。この点を昨日、記者から確認された八角理事長は、その質問には答えないという対応を行い、事実上、白鵬がそのような発言を行ったことを認めた。
 この白鵬の発言は、本場所中であれば、引退勧告か出場停止処分に相当する極めて問題のある暴言である。白鵬は、一力士にすぎない。その力士が、巡業に出ないということは、一般の会社に例えれば、違法な職場放棄又はストライキに相当すると考えられるからである。
(4) これは今場所に限ったことではないが、白鵬の相撲の取り口が、非常に乱暴であることをあげることができる。「かちあげ」といって肘を相手のあごから顔にぶつける戦法を普通に行っている。もちろん、対戦力士の髷を掴むなどの反則技ではないが、従来からの相撲にはそぐわない戦法といいうる。ひじ打ちは、ボクシングでも禁止されている危険な技である。そのような危険な技を多用して勝ち星を稼いでいる白鵬には、強さが全くない。
 しかも、土俵上で勝負がついたにもかかわらず、力を込めて、相手力士を土俵から突き落とすような行為を平気で行う。しかし、これはやってはいけない。土俵から飛ばされた相手方力士が、大けがを負う危険があるからである。
 また、白鵬は、「猫騙し」という詐欺的な戦法も躊躇なく使った。しかし、これは、横綱が下位力士に対して使う手ではない。しかし、現に使っているということは、何としても勝負に勝ちたいという勝利第一主義の表れといえよう。
(4) 優勝回数が40回というが、私は、白鵬が強いと思ったことは一度もない。優勝回数の多さも、ライバルとなる横綱が不在の「一人横綱」の時期に回数を稼いだ結果である。また、モンゴル互助会という集まりを経て、星のやり取りが行われていた可能性もある。つまり八百長が行われていた可能性を100パーセント否定できない。仮に明確に意思を通じていないとしても、本場所の始まる直前にモンゴル力士だけが集まって、談合とも疑われかねない懇親会を行っているのであるから、優勝回数の積重ねに、そのようなモンゴル互助会が寄与している可能性が残る(このことは、運よく横綱となった鶴竜にもいえる。)。したがって、40回という優勝回数は、私としては、数字どおりには受け取れない。
 真剣勝負のガチンコ相撲を理想とする貴乃花親方とすれば、自分が育てた力士である貴ノ岩が、貴乃花親方の嫌うモンゴル力士の懇親会に出ることは、あってはならない出来事であったであろう。まして、貴ノ岩から、「鳥取城北高校相撲部の関係者の集まりに出ます」といわれて、出席許可を出したところ、懇親会の場所に、示し合わせたように、モンゴルの3横綱が来たということから、「しまった。謀られた」という気持ちを感じたに違いない。
 私としては、日本人力士に奮起を促す。多くの日本人力士が、傲慢不遜の白鵬を倒し、その結果、一日でも早く白鵬の口から、引退宣言の言葉が出る場面を見たいものである。その日が早く来ることを心から願っている。

日時:13:14|この記事のページ

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