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弁護士日記

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言いたい放題の玉川氏にはあきれた

2019年08月07日

 テレ朝の羽鳥慎一モーニングショーを見ていて、その内容の偏向ぶりに唖然とした。
 より正確にいえば、「やはりそう報道したか」と思った。あいちトリエンナーレにおいて、韓国人が作った醜悪な反日プロパガンダ(事実に基づかない嘘の宣伝。ナチスドイツの宣伝がその例である。)を象徴する像が、会場内に置かれたのを契機に、今回の企画の会長代行である河村市長が、まっとうな発言をし、展示の中止を求めた。この像は、その由来を知っている普通の日本人にとっては、嫌悪感を覚えるだけの物体であり、およそ芸術の名を語ることすら許されないものである。
 これに対し、会長の大村知事が、「河村市長の発言は、憲法21条が禁止する検閲に当たり、相当性を欠く」との趣旨の発言をした。しかし、脅迫文が事務局に届いたりして、安全の確保の見地から、3日間で公開が中止された。
 この河村市長発言に対し、大村愛知県知事は、「検閲に当たる」という間違った発言を公式の場で行ってしまった。しかし、憲法21条2項が禁止する「検閲」とは、行政権が言論の内容を事前に点検し、適当でないと判断したものを公開禁止とする措置を指す。
 今回は、いったんは公開されたのであるから、事前の規制ではない。検閲には当たらない。本日の羽鳥慎一モーニングショーに来ていた木村草太氏ですら、「検閲ではないです」と答えていたくらいである。
 知事の今回の発言は、知事が部下に対し、発言の内容を事前に相談することなく、咄嗟にアドリブ的に話したとは考え難い。やはり、それなりの地位にある部下に対し「憲法上、抵触する条文はないか?」と確認した上での発言だったのではなかろうか。
 ところが、法律、とりわけ憲法や行政法などの公法系の科目がよく分かっていない部下が、知事に対し、間違った原稿を渡してしまったのではないのか。事実は不明であるが、そのように考えるのが最も自然である。
 公務員試験においては学力が一番重要であるという主張は、私のかねてよりの持論であるが、今回は、部下である愛知県職員の学力不足が招いた失態といえよう。
 さて、本日の羽鳥慎一モーニングショーをみていて、テレ朝の社員であり、番組のコメンテーターである玉川徹氏の無責任な発言には、あらためて驚いた。
 玉川氏は、羽鳥慎一アナが、「河村さんは、日本軍は慰安婦を強制連行した証拠はないという前提で発言しています」とクギを刺しているにもかかわらず、なお、玉川氏は、「日本軍を背景にあの問題が生まれた」と強弁し、あくまで韓国政府の主張を支持するかのごとき姿勢を貫いた。また、河村市長に対し「憲法をもう一度勉強し直したほうがいいのではないか」と、普通の感覚では理解できない、上から目線の発言を行った。
 河村市長としたら、何事につけても専門家を気取る玉川氏だけには言われたくないと思ったであろう。ここで、玉川氏のフェイクな主張について、確認をしたい。
 第1に、慰安婦問題の肝は、日本軍による強制連行の事実があったか否かがである。その点が重要である。しかし、この点は、そのような事実を示す証拠は何もないのであるから、わが国として反省すべき点など最初からないのである。
 しかし、韓国は、事実をまげて、大量の人数の強制連行があったと声高に主張する。そのシンボルが、今回展示された醜悪な像などである。つまり、あの醜悪な像は、わが国を攻撃し、非難し、いちゃもんをつけ、たかりを行うための重要な道具という性格を帯びている。したがって、それ自体が、国益つまり日本国民の利益を害する代物といっても過言でない。
 普通に考えれば分かることであるが、河村市長が、醜悪な像の撤去を求めたのは、ある意味、当然の行為だったと高く評価できる。ちょうど、想定外の大災害が発生した時に、首長が音頭をとって、住民に避難を呼びかけるような行為に近い。住民の利益を守るための行動であるから、当然に許される。
 第2に、玉川氏は、河村市長に対し「憲法を勉強し直せ」というが、では玉川氏は、憲法についてどの程度の知識があるのか?一浪の末、農学部に入ったにすぎない玉川氏は、一体、いつ、どこで、誰に教わって憲法を深く学んだのであろうか?
 本当は、今までの人生において、憲法を聞きかじったという程度ではないのか。仮にそのレベルで、自分が専門家の一員に含まれると考えていたら、勘違いも甚だしい。また、そもそも河村市長の発言は、憲法21条の言論の自由を侵害するものではない。
 憲法違反か否かは、通常、国会が作成した法律を行政機関が適用した結果、国民の自由を侵害するという形で、訴訟において争われる。今回の河村市長の発言は、一政治家としての感想という側面が強い。法律を適用して市長の名で行政処分を行うという場面ではないのであるから、そもそも憲法違反という概念は生じないのである。
 それよりも、今回の玉川氏のようなマスメディアに属する人物が発する言論の方が、事実上の影響力は大きいということもできる。マスメディアは、今や、国会、内閣、裁判所と並んで「第4権」という位置付けをすることも可能であり、今回のような「権力者で」あるマスメディアを通じた無責任な言動こそ、国民は警戒する必要がある。今や国民は、無責任な言動を見過ごすことはしない。
 昨今では、とにかく「韓国」という名前を耳にするだけで、不快感を覚えるのは、おそらく私だけではないであろう。世界で唯一といって間違いでない徹底した反日教育を受けた若者が次々と大人となってゆく韓国とは、無理に友好関係を深める必要など全くない。冷たく突き放すのが一番である。

 
 

日時:12:34|この記事のページ

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