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石平著「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」(PHP新書)を読んで・その1

2014年04月18日

 今回紹介する本は、石平著「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」である。著者の石平(せき へい)氏は、その名前のとおり元々は中国人である。経歴をみると、2007年に日本国籍を取得したとのことである。
 石平氏のことは、前々から知っていた。大阪の方で製作している番組で「たかじんの何でも言って委員会」という番組がある。私は、毎週その番組をほぼ欠かさずに見ているが、その番組で石氏を何回も見かけたことがあったからである。
 今回の著書の中で、石平氏は、我が国の過去2000年の歴史を振り返り、我が国が中国と深く関与した時代には、必ずといってよいほど我が国に災難が訪れたという事実を示す。
 我が国と中国との関わりは、古くは弥生時代に遡る。我が国の倭奴国が当時の中国の後漢王朝と交渉を持ったことから始まる。当時から中国には「冊封体制」という仕組みが成立しており、中国の周辺国は、中国の王との間に君臣の関係を結び、中国に対し臣下の礼を尽くすという体制が存在した。我が国の奴国もそのような体制に組み込まれた。
 ところが、時代を下り、推古天皇の摂政を務めた聖徳太子は、中国との対等な関係を模索し、かの有名な「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。」という国書を当時の隋王朝に送った。臣下扱いしていた大和朝廷が送ってきたこの国書を見た隋の皇帝煬帝が激怒したことはもちろんである。しかし、当時、隋は、高句麗と戦争を行っていたため、我が国まで敵に回す余裕はなく、特に報復行動に出ることはなかった。
 本書は、このように我が国の歴史を踏まえながら、実に平易な文章で分かり易く説いている。本書は、特に歴史を学ぶ高校生には最適の書物である。日本史の副読本として推薦するに値する。中国という強権・独裁国家(ブラック国家)と、今後どう対峙してゆけばよいかを考える上で、大変に参考になると思うからである。
 その詳細については、次回以降の弁護士日記で紹介をさせていただくつもりである。

日時:16:41|この記事のページ

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