私が書いた「農地法講義」[補訂版](大成出版社)が、先週、全国発売となった。この本は、「農地法講義」の内容を少しだけ訂正し、また、付録の条文を最新のものと差し替えたものであって、基本的には、「農地法講義」と変わらない。
今回は、800部を発行したということである。農地法は、最近では、毎年のように少しずつ改正がある。本が陳腐化する可能性が高止まりしているということである。そのため、一度に大量の部数を印刷してしまうと、陳腐化による売れ残りが出てしまう危険性がある。
そこで、発行元の編集部も、そのおそれを察知されたようであり、今回は、800部という比較的少数の部数にされたようである。
また、この本の姉妹書である「農地法読本」[改訂版]も、今月の下旬に出ると聞いている。したがって、農地法の入門書が、同じ月に2冊同時に出るわけである。このようなことは私としても初めてのことであり、今後の売れ行きが大いに気になるところである。
本というものは、内容も大事であるが、売れるのか売れないのかは、もっと大事である、と私は日頃考えている。出版業が、広く我が国の文化の発展に貢献するといっても、出版社の経営が成り立たなければ元も子もないということである。
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