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弁護士日記

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賠償金が500万円増額した

2015年10月30日

山下さん(ただし、仮名です)が当事務所に来られたのは、本年6月の蒸し暑い時期であった。山下さんの話によれば、昨年の夏に交通事故が元で母が外傷性クモ膜下出血、脳挫傷等の傷害を受け、このたび死亡した。加害者側の保険会社から、死亡に伴う賠償金として2100万円の提示があった。もっと、増額ができないか、というご相談内容であった。
私が事情をお聞きすると、山下さんの母は、事故前は、一人暮らしであり、高齢のため何も仕事はしていなかった、とのことであった。一般的に、無職の高齢者の場合、賠償額を増やすことは容易ではない。
しかし、私としては、長年の経験で、何とか賠償金額を上げることは可能であると思った。さっそく、事件を受任した私は、賠償額を上げる材料(証拠)の収集にとりかかった。
また、解決方法は、訴訟ではなく、日弁連交通事故相談センターに対する示談斡旋が適していると考えた。山下さんもこれに同意され、さっそく、私は、申立書を起案し、本年8月上旬には申立を行った。
その結果、本年9月下旬に、愛知県弁護士会館の中で、示談斡旋が始まった。示談斡旋担当弁護士は、もちろん愛知県弁護士会の弁護士である。担当弁護士は2人で、ベテラン弁護士と若手弁護士の二人が斡旋業務に当たる。
今回は、ベテラン弁護士の方は、私の顔見知りの弁護士であり、また、その弁護士は誠実な人柄の弁護士であったため、私としても安心して山下さん側の主張を述べた。
通常、ベテラン弁護士というと、何事もよく知っていると思いがちであるが、それは少々違う。一口にベテラン弁護士といっても、よく勉強をしているタイプと、ろくに勉強もせずに昔の古い知識と経験で仕事をこなす弁護士がいる。仮に、後者のタイプの弁護士が担当になったら、大変なことになる。おかしな斡旋案を出してくるのであるから、申立人としては困るのである。
幸いにも、今回は前者の弁護士であった。そして、斡旋案として、2602万円の提示があった。斡旋案は、当日、双方に提示され、本年10月下旬に開催された期日において、山下さんも相手方損保会社の担当者も、「受諾します」という意思を表明し、円満に示談が成立したのであった。これによって、相談時から僅か4か月後には、示談金が502万円も増えたのである(増額率は23パーセント)。
ここでのポイントは、相手方損保会社の担当者の姿勢であった。この方は、おそらく「斡旋案を拒否して訴訟に至っても良いことは何もない」と判断されたのであろう。実に賢明な判断であり、その適切な判断によって、双方が無用の経済的・精神的損失を被ることが回避されたのであった。

日時:16:10|この記事のページ

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