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弁護士日記

弁護士日記

偏向マスメディアにはうんざりした

2020年04月18日

 私の仕事は弁護士である。弁護士という仕事は、一部の金満体質の事務所を除けば、個人の依頼者からの相談から仕事が始まる。また、当然のことであるが、法令を遵守した上で、トラブルの解決や裁判を通じた紛争の解決を目指す。私は、かつて長い期間公務員をやっていたことがあるため、公務員の仕事と弁護士の仕事の違いが何となく分かる。
 弁護士の仕事とは、依頼者の個人的な利益ないし権利を守ることである。他方、公務員の仕事は、広い意味での日本国又は地方自治体に生活する国民又は住民全体の利益を図ることにある。
 したがって、前者の思想は、もっぱら依頼者である個人の利益の擁護に傾きがちとなる。極論すれば、依頼者である個人の利益さえ守ることができれば、国民全体の利益が多少損なわれることが仮にあっても問題はなく、優秀な弁護士ということになる。
 私の立場は、個人の利益の実現も大切であるが、国家・国民が受ける利益の方が、より価値が高いという思想である。つまり、社会全体の利益というものを常に念頭に置くようにしている。その意味で、国益又は公益を害するような人物(団体)の利益を擁護する代理人活動は、一切やらないと決めている。ただし、何がそれに当たるかは、一口では言えないし、また、ここで説明することもしない。
 ここで、いつも疑問に思うのは、マスメディアの役割である。マスメディアの代表は、新聞であり、またテレビである。もちろん、雑誌とかラジオもこれに含まれる。
 マスメディアとは、これを直訳すれば、巨大な報道機関ということになろう。一体、マスメディアの役割とは何か?書店に行けば、それについて論じた書物はいくらでもあろう。
 しかし、私がここで問題にするのは、学問としてのマスメディア論ではない。一庶民として感じる感想とも言うべきものである。例えば、テレビ朝日というマスメディアがある。この放送局の特徴は、上から目線の一貫した政権批判である。
 具体的に言えば、羽鳥慎一モーニングショーという番組がある。
 この番組は、以前は、他局よりも司会者又はコメンテーターの平均的レベルが高いということもあって、実はよく見ていた。しかし、一昨年から全く見なくなった。理由は、Tという社員コメンテーターの発言が余りにも外れていると感じたためである。とにかく、T氏が口を尖らせて政権を批判する姿に、浅ましさを覚えたのである。「あなたには、他人をそこまで非難する資格があるのか?」という疑問である。
 自分の意見を自由に言える日本という国に対する感謝とか、国を大切にしようとする意識が余り感じられず、とにかく国家を批判するばかりの姿勢にあきれたということである。一方で、非難されるべき悪事を働いた近隣諸国には、なぜか大変優しい対応を示す。あるいは、おかしな「喧嘩両成敗」でお茶を濁そうとする(例 韓国による自衛隊機に対する危険なレーダー照射問題)。
 このマスメディアは、夜間は報道ステーションという番組を持っている。この番組は、私の主観によれば、偏向していると感じていたため、長い間、見ないようにしていた。見ても、毎回不愉快になるだけであり、気分を損ねるだけ損だからである。何の得にもならないということである。事実と意見を巧妙に混ぜて、それを国民に伝達しようとする姿勢には警戒する必要があると感じていた。
 しかし、折しも富川アナウンサーが武漢ウイルス(新型コロナウイルス)に感染したことが公になり、富川アナウンサーが不在となった最初の番組で、代役のアナウンサーが何を発言するか、注目していた。
 謝罪の言葉が出るかと思っていたところ、「今回のことを重大に受け止めております」という発言で終わった。何か不祥事を起こした政治家が記者会見で発言している場面と似ていた。やはり、テレビ朝日は、謝罪はしない方針であると感じた。
 日頃、あれだけ政権に対して批判ばかりしている会社が、いざ自分のこととなると、全く違う顔を見せる。他人に厳しく、自分に甘いということである。この体質には立憲民主党の議員と共通しているものがある。
 昔と違って、今では個人レベルでの意見発信が容易となっている。これにはもちろん功罪あろうが、一部のマスメディアによる間違った情報操作ないし独占に風穴を空け、より正しい世論が形成されることに寄与していることに疑いはない。
 

日時:18:03|この記事のページ

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