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弁護士日記

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ロシアを世界経済から締め出せ

2022年03月23日

 悪党プーチンの指示を受けた悪の軍隊であるロシア軍が、隣国ウクライナに対する侵略を開始してから1か月を迎えようとしている。侵略開始から1か月で、ウクライナの国民の多くは隣国のポーランドなどに逃げている。ただし、その大半は女性や子供である。つい先日までウクライナ国内にあった都市の建物のうち、戦闘が激しい地域にあったものの多くは瓦礫と化した。
 ウクライナは独立した主権国家であり、ロシアがあれこれ言う立場にない(内政干渉は許されない。)。暴力団と化したロシアが、ウクライナに攻め込む正当な理由は一つもないのである。つまり、ロシアのやっていることは全てが悪事であり、説明が不可能な違法行為なのである。しかも、国際法で禁止されているウクライナの民間人を拉致し、ロシアに連行している。さらに、民間の施設をミサイル弾で攻撃し、多数の民間人を虐殺している。これは、絶対に許されない行為なのである。
 そのような国際犯罪を指揮しているのが、狂気の独裁者プーチンである。この男だけは絶対に許せない。そのような中、ロシアは、3月21日、「北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断する」と言ってきた。これに対し、日本の岸田首相は例のごとく、強く抗議すると批判した。
 しかし、これはむしろ日本の方から先にロシアに対し、交渉中断を通告すべきであった。しかも、現時点で対ロ経済協力を維持するという方針を日本政府は示しているが、愚の骨頂というほかない。
 今、ロシアは、法の支配を完全に無視した暴挙に出て、何の罪もない他国ウクライナの民間人を殺戮している殺人国家である。そのような殺人国家と協力することなど、理由のいかんを問わずおよそ認められない。
 自民党政府がこのような時代感覚を欠いたボケた対応をしている原因は、健全な野党(政権を責任をもって担う覚悟を持った野党を指す。)が、戦後まったく育っていないことにある。仮に健全な野党の議員が一定数以上存在しておれば、自民党もうかうかとはしておれない。政権交代につながるかもしれないからである。そうすると、真剣に政策を練る姿勢を見せざるを得ないであろう。
 今の野党のうち左翼政党は、単に現政権を批判することに、自分の「居場所」を見つけ、それに安住している。一見すると、自民党と激しく対峙しているように見えるが、実は、プロレスのようなものであり、本気で戦っているような姿を有権者に対してうまく印象付ければそれで十分なのである。仮に与党にならなくても、野党議員のままでも、選挙に勝って議員の身分さえ確保できれば、それで大満足ということである。かたや与党である自民党もその辺の事情は分かっており、うまく野党を利用しているというのが真相のようである。
 国会議員であれば、野党議員であっても国から高額の歳費を受け取ることができ、少なくとも平均的日本人の生活レベルを超える生活が保障されることになる。国会で「ワーワー」と無意味な質問を行っておきさえすれば、ほかに特に何もする義務はない。また、国会での議員としての発言には、憲法上免責特権があり、仮に一般国民であれば、刑法に触れるような暴言(誹謗中傷)であってもお咎めなし、という結構な特権階級なのである。
 話が逸れた。一体、日本は、これまで何を目的として平和条約締結の交渉をロシアとしてきたのか?模範解答は「国境を明確にして、両国の平和的な関係を構築することにある」というものであろう。バカバカしい限りである。おおよそ実現性がない。なぜなら、国家間の条約(本件の場合は二国間条約である。)は、国と国が合意して、一定の事項を履行することを約束することに尽きるが、ロシアという国は、「合意は破るために結ぶ」という考え方の国である(世界の共通認識)。つまり、平気で嘘をつき、さらに嘘を重ねるということに全く抵抗感がない国である。
 このような原則に従った場合、平和条約を締結しても全く意味がないという結論が生じる。どういうことかと言えば、条約締結後に、何かロシアにとって不都合な事態が生じた場合、条約を無視する行動に出てくるということである。この場合、日本が国際司法裁判所に提訴して司法判断を求めようとしても、ロシアは司法手続きを使った平和的手法を拒否することは間違いない。それどころか、例によって軍事力を行使して、全てを解決しようという挙に出てくることも間違いない。「文句があるなら、東京に核ミサイルを撃ち込むぞ」、「嫌なら黙っていろ」と脅してくるだけである。
 よく指摘されるように、ロシアは力の信奉者だということである。このような暴力団のような国を相手にした場合、日本がとるべき最善の方法は、強力な軍事力を整備・保持することである。それしかないと断定できる。「力の信奉者」であるロシアは、日本が手ごわいと認めれば、安易に軍事力の行使に訴えることはできない。軍事力だけではどうにもならない場合に限って、ロシアは仕方がなく交渉のテーブルにつく気になる。
 この点に関し、岐阜新聞社説は、少し前、自衛隊の予算を増やす政策をとると、「軍拡競争になってはいけない」という記事を載せた事実がある。これには、全く何も分かっていないと批判するほかない。軍拡競争ではなく、正しくは、「兵力の均衡」であり、兵力の均衡こそ、戦争の勃発を防止する一番有効な方法ということである。例えば、巨大なヒグマがトラの子を食べようと接近してきたところ、たまたま親トラがこれを察知し急いで反撃の態勢をとった場合、ヒグマとしては、親トラと闘って負けるかもしれないと感じれば、その場から立ち去ることになろう。つまり、無用の争いは起きないのである。ここではまさに、ヒグマがロシアであり、トラが日本である。日本がトラのような強い力を持っておれば、ヒグマを撃退することができる(トラの子を守ることができる。)。しかし、現在の日本は、核弾頭を使用できず、せいぜいツキノワグマであり、到底、ヒグマにはかなわない。結果、ツキノワグマの子はヒグマに食べられてしまう(多くの日本国民が理由もなく惨殺されることになる。)。これではいけない。
 ロシアは、日本にとって明白な敵である。1945年の8月15日、日本はポツダム宣言を受け入れて降伏したにもかかわらず、直後の8月18日、ロシア(当時のソ連)は、日ソ中立条約を一方的に破棄し、当時日本領であった千島列島に対し侵攻を開始し、9月5日までに日本の固有領土である北方領土をも、どさくさに紛れて不法に占領し、以後そのような違法占領状態が継続している。ロシアはそのような汚い真似を平気で行う狡猾な敵であるという事実を国民は、明確に認識する必要がある。
 以上のことから、日本を含めた自由、人権、民主主義、法の支配等を尊重する国々は、将来を見据え、今ここで、殺戮国家ロシアを完全に破滅に追い込むべく一致した行動をとる必要がある。要するに、ロシアを世界(地球)経済から徹底して締め出し、窒息死(国家崩壊)させることが重要だということである。
(追記1)
 2022年3月23日午後6時から、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説があり、私も生放送を見た。日本の大臣が国会で答弁しているようなものとは全く違い、心がこもっていた。ところで、会場で中継を見ている日本の大臣や国会議員のうち、林芳正外相の態度は、全く演説を聞く気がなく、眠たそうな表情を浮かべている様子が目立った。緊張感もなく、面倒くさそうに、だらしなく椅子にもたれている様子がテレビ中継され、日本人として恥ずかしいという以外になかった。こんな態度しかとれない男が日本の外相を務めているのである。以前も述べたが、林外相は、日本の国益のために真剣に政治活動をする意識はないと見ている(半面、危険な独裁者である中国共産党の習近平には大いに気を遣うことはほぼ疑いない。)。早く辞任をして欲しいものである。ただし、上記のとおり、野党が自民党以上に徹底してダメであるため、反射的に自民党政権が安定的に継続する結果を招いている。まともな国家観を持った健全野党が現れることを期待するほかない。
(追記2)
 昨日(2022.3.23)、今年の秋にインドネシアで開催されるG20の会議に、ロシアの暴君であるプーチンが出席する意向であるとの報道を聞いた。「悪い冗談もほどほどにしてくれ」と言いたい。G20は、国際ルールを守る国だけが招待されるべき会議であり、国際法を無視して、罪もない他国の民間人を多数虐殺した犯罪人プーチンが出られるわけがない。本日、テレビの朝8時から始まる某番組を見ていたら、何も分かっていない某評論家が、「話し合いの機会を奪ってはいけない」などという間違った意見を述べていた。このような人物を「お人よし」と言うのであろう。極悪犯罪人プーチンの出席は絶対に認められないし、まともな国の指導者は、仮に独裁者プーチンが出ると言い張るのであれば、会議をボイコットするほかない。要するに、G20から犯罪人が支配するロシアを追放すべきである。
 
 
 

日時:13:53|この記事のページ

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