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弁護士日記

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貧打竜の散々たる有様

2022年09月14日

 プロ野球中日ドラゴンズの成績がここ10年余り非常に低迷している。過去の記録を見ると、2011年にセリーグで優勝している。しかし、それ以降、優勝どころかAクラスに入ることも困難となっている。年度別の順位は、2012年が2位、2013年と2014年が4位、2015年が5位、2016年が最下位(6位)、2017年から2019年までが5位、2020年は珍しく3位、2021年が5位、2022年はほぼ確実に最下位(6位)という記録である。
 セ・リーグの各球団も今では一強の時代ではなく、ほぼ毎年、優勝チームが入れ替わる。ただし、昨年と今年はヤクルトの連覇で間違いない。他球団もそれなりに時々優勝している。蚊帳の外は、中日だけである。本当に惨めなものである。
 なぜここまで弱いのか?原因はいろいろとあろう。私の考えることは以下の二つである。
 第1に、成績が悪くても中日しか地域に存在しないという原因がある。ドラゴンズの場合、地元で唯一のプロ野球球団であり、ファンとしては、成績が悪いからといって他球団に移ることが難しい。
 しかも、東海ラジオとCBCという地元の放送局は、中日しか応援しない。シーズン中も、シーズンが終わってからも、ひたすらドラゴンズの応援一色である。成績が良かろうと悪かろうと関係ない。放送内容は、アナウンサーがひたすら選手を褒めたたえ、今後の活躍を希望するという「非常に前向き」な内容である。番組ゲストのOB解説者もそれに迎合し、甘い意見ばかりを並べる。まさに、太平洋戦争当時の大本営の放送と同じである。
 要するに、周囲から厳しい批判ないし苦言が出ないということである。そうすると、選手の心理としては、「別に活躍しなくてもそれなりに注目される」という慢心が生じ、必死になって練習に取り組もうという精神又は心構えが薄れてくる。このように、多少手抜きの練習をしても特に困ることがないため、結果、他球団の選手よりも練習効果があがらないということになる。
 同じプロ野球に入ってくる選手であるから、各球団ごとに入ってくる選手の素質に大差はないはずである。ところが、中日の場合は、選手が「ぬるま湯」に浸かっているため、才能を最大限まで伸ばすことができていないわけである。その結果が、負けてばかりの惨めな数字となって現れる。
 第2に、球団に金がないということではないのか?非常に言いにくいことであるが、カネがないため、外国人選手で強打者の助っ人を獲得できない。大砲が不在ということである。セ・リーグ本塁打ランキングは、9月13日現在、ヤクルトの村上が55本で断トツの優秀な結果を出している。2位は、巨人の岡本の27本である。3位は、丸の26本である。一方で、中日と広島は本塁打10傑に誰も入っていない。
 中日のビシエドという選手は、全く4番の役割を果たしていない。本人との契約条件がどうなっているかは知らないが、出来れば来季は放出すべきである。
 しかし、親会社が中日新聞社であり、外部から推測する限り、他球団のような潤沢な資金があるとは到底思えない。そのため、年俸の高い強打者を獲得することは今後も期待できない。もちろん、中日には有望な若手選手も多くいるので、今年の秋から来年の春にかけて、彼らが必死で練習に取り組み、怪我のない体作りをすることができれば、来期はそこそこの働きをするであろう。問題は、彼らがそのような真剣な気持ちになるかどうかである。テレビやラジオを通じ、周囲からチヤホヤされる状況が今後も続くということになれば、余り大きな期待はできないということである。
 私としては、球団を別の金のある企業に買ってもらうという方法が一番であると考える。

日時:16:04|この記事のページ

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